自ら創設にも携わられた自衛隊最初の特殊部隊である海上自衛隊特別警備隊の先任小隊長をつとめておられた伊藤祐靖氏をお迎えし、その御経歴について明らかにすることを避け ­てこられた御自分の姿勢を顧みるきっかけとなった「覚悟」とは何なのか、『正論』4月号に手記を寄せておられる能登沖不審船事件において"生きて戻れない任務"に赴く隊員 ­達を目にされたときの思いについてお話しいただくとともに、その事件こそが創設の動機と目的であったはずの部隊が本来の役目を果たせずにいる理由と、可能なはずの拉致被害 ­者奪還が今なお成されていない現状に通底する「決断」の在り方についても、お話を伺います。