福島第1原子力発電所の事故により、日本国内では原発維持か脱原発かで国論が二分されている状態であるが、海外では相変わらず日 本の原発技術に対する期待は高い。事故を期に停滞していたベトナムへの原発輸出であったが、来日中のグエン・タン・ズン首相は、 日本製原発の導入方針を堅持する事を表明し、改めて日本が原子力分野で国際的な責務を如何に果たしていくべきなのかを示唆してい ると言えよう。過去の広島や長崎の悲劇を真に克服するためにも、あえて原子力技術の革新に力を尽くして行くべきであることを申し 上げます。