野田政権の発足に合わせて、日本周辺空域での演習を発表していたロシア空軍であったが、8日には爆撃機で日本列島を周回させて露 骨な軍事挑発を行ってきた。野田政権がいかにロシアから軽視されているかを表したものであり、歴代民主党政権の安全保障政策のツ ケが表面化してきたとも言える。そのロシアは、シベリアの天然ガスをパイプラインで中国や北朝鮮に供給する構想を持っており、エ ネルギー安保の面でも日本に揺さぶりをかけてきている。前原誠司元外相が口にした「武器使用基準の緩和」や「集団的自衛権の行使 」に関し、再び口だけで終わらぬよう、強く求めていきます。