発災から4ヶ月が経とうとしているのに、政治の混乱で遅滞を余儀なくされている東北の復興。特に原発事故と脱原発を巡り、危機管 ­理と国家戦略の無さが露わになっており、それはとりもなおさず、現在の「占領憲法」の欠陥に拠ることろが大きい。今回は、刊行さ ­れたばかりの『危機の思想』を御紹介しながら、危機の時代にこそ必要な「冷静な議論」についてお話しいたします。