民主党内では、仙谷由人氏が中心となって、次期総理に野田佳彦氏を擁立しようという動きが表面化し、これに対する反発が広まって ­いるという。長く政権中枢にあった仙谷氏の政治責任を棚に上げたような態度に、非主流派議員が反発するのも当然であるが、日本の ­置かれた状況は、民主党内の権力闘争を許す状況には無いのである。IMFが異例ともいえる消費税増税に言及したほか、遅々として ­進まない震災復旧、広まる放射への不安など、国家的課題は山積している。あまりにも国家的視野を失っている日本の政治情勢につい ­て論評していきます。