【動画解説】
中共によるチベット、東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)での酷い虐待はよく知られている。チベット人と彼等の仏教信仰に対する抑圧。東トルキスタンではウイグル・ムスリムや彼等の文化及び信仰が抑圧されて続けている。もう一つの征服され収奪された地域である南モンゴル(内モンゴル)にはこれまで注意が払われてこなかった。以下は、スイス・ジュネーブの国連で世界南モンゴル会議の幹事長が述べた発言内容だ。
国連(スイス・ジュネーブ)におけるオルホノド・ダイチン氏の演説:
第96回国連人種差別撤廃委員会での講演者:オルホノド・ダイチン (世界南モンゴル会議・幹事長)
南モンゴルの市民を代表して発言する機会を頂き感謝申し上げます。
私は世界南モンゴル会議・幹事長のオルホノド・ダイチンと申します。「内モンゴル自治区」と呼ばれる地域で生まれ育ち、現在日本に住んでおります。
本日私はここで、中国共産党政権によって現在行われている組織的なモンゴルの人々に対する差別、拷問、強制失踪や殺人についてお話しいたします。
我々モンゴル人は仏教を信仰する事を禁じられております。これは我々の伝統的な信仰なのです。多くの仏教僧侶が弾圧を受け、寺院が焼き払われました。
我々モンゴル人は、歴史的に何千年もの間遊牧民でした。
しかし、中国共産党政権は我々に移動を禁じ、定住して農業に従事するよう強制しました。モンゴルの草原は雨が殆ど降らず、耕作農業には適していないため、作物は育たず、多くの人々が餓死しました。
中国政府は、150万人の人口のうち34万6千人を逮捕し、27,900人を処刑しました。文化大革命の際には、約12万人が身体に障害が残る被害を受けました。これらの数字は中国政府が公式に発表したものですが、事実とは相当かけ離れています。
モンゴルの学者の中には何十万人もが犠牲になったと推測する人もいます。明らかに、モンゴルの草原は民族大虐殺の地なのです。
中国の改革や透明性の高まりにも拘わらず、モンゴル人に対する人種差別的政策に変化はありません。その結果、草原の60パーセントが砂漠化したのです。中国が建設した工場は汚染をまき散らし、環境を破壊しています。
モンゴルの経済は完全に漢民族の手に握られています。そして、モンゴル人自身の資源は破壊的な開発の下にあり、モンゴル人は何の恩恵も受けていません。
この21世紀において、このような基本的人権の侵害は看過されるべきものではなく、本委員会においても、被害者に対する更なる関心を持って頂きたいと考えます。
皮肉な事に、中国は国連人権委員会のメンバー国ですが、自らの罪を隠蔽する事以外考えていません。自己決定と民族平等が国によって保障されなければなりません。
我々は、本委員会に対して、内モンゴルに「特別報告者」を派遣し詳細な調査を行う事を要求します。
同時に、我々は、本委員会が中国に対して以下の勧告を行う事を要求します。
1. 民族差別をやめること
2. モンゴル社会とその生活様式を尊重すること
3. 内モンゴルの天然資源収奪をやめること
4. 強制移民をやめること
5. 内モンゴルの環境破壊をやめること
これは南モンゴルだけではなく、チベットや東トルキスタンでも起こっている事です。
ご清聴ありがとうございました。
参考記事
Southern Mongolian Congress(南モンゴル会議)
http://southmongolia.org/en/
Southern Mongolian Human Rights Information Center(南モンゴル人権委員会)
http://www.smhric.org/
UNPO (Unrepresented Nations & Peoples Organization report on Southern Mongolia = 南モンゴルの代表なき国家民族機構)
http://unpo.org/members/7883
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