去年1月に北朝鮮に拘束されたアメリカ人大学生のオットー・ワームビアさんは、拘束中に体調を崩し、両国の交渉を通じて、今月12日に解放され、アメリカに帰国しました。こん睡状態にあると伝えられていたワームビアさんの容体について、入院先のオハイオ州の病院は、15日、容体は安定しているものの、脳に障害を負っていて、医師らの問いかけに反応しない状態であることを明らかにしました。目立った外傷はなく、なぜその状態に陥ったのかは分かっていないとしています。ワームビアさんの父親のフレッドさんも15日会見し「息子は18か月にも渡り、残酷な仕打ちを受け、恐怖に陥れられた」と述べ、深刻な容体だったにもかかわらず、治療を拒んだなどとして北朝鮮を強く非難しました。