雨季を迎えているスリランカでは、今週から続いている大雨の影響で各地で洪水や地すべりが相次ぎ、防災当局によりますと、これまでに103人が死亡し、113人の行方がわからなくなっています。このうち、南部の街カルタラでは数か所で大規模な地すべりが起き、住宅が押し流されるなどして72人が行方不明になっていて、軍や警察が捜索を続けています。スリランカでは南部を中心に強い風を伴う雨が降り続いていて、新たな土砂災害が起きるおそれもあり、20万人以上が避難を続けているということです。被害が広がっていることを受けて、隣国のインドは、スリランカ政府からの要請に基づき、救助部隊を派遣するとともに医療物資の支給を行うなど、国際的な支援も始まっています。