ポイント
減圧装置にヒートポンプを組み合わせ、排熱を再利用することにより、圧倒的な省エネルギーを実現。平成28年度省エネ大賞「資源エネルギー長官賞」を受賞することができました。
室戸海洋深層水株式会社は、会社設立時より海洋深層水を主原料として、塩とにがり、飲料水の製造販売を行っています。
当初、室戸海洋深層水株式会社の商品である海洋深層水を主原料とする塩とにがりを流下ネット方式や結晶ハウスでの塩づくりを行ってきましたが、塩分濃度を凝縮する工程で非常に日数がかかること、また化石燃料(A重油)を非常に多く使う、という問題点を抱えていました。この問題を改善すること、また他社にない商品をつくることを目的に計画を立て、省エネルギー対策に取り組み始め、現在に至ります。
最初の取り組みとして、高知工科大学との共同研究で、機械装置の開発をスタートさせました。
海水の塩分濃度は3.2~3.5%。逆浸透膜でどこまで塩分濃度を上げられるかということがネックでしたが、平成23年度からの2年計画で10%まで海水塩分濃度を上げるという取り組みを行い、平成24年度に成功しました。次に、従来の一般的な減圧装置ではなく、蒸気を循環させ、排熱を利用したシステムを作ろうと考えました。その際に、国のものづくり補助金も活用しました。
通常の減圧装置の場合、温度が下がってくると加熱する必要がありますが、今回の減圧装置はヒートポンプを採用し、減圧・沸騰後の排蒸気をヒートポンプ側に送り再加熱し、蒸気釜に送り込むという循環システムを採用しています。
この結果、平成22年当時年間415kL程度のエネルギー使用量から、平成27年度に80kLを切るほど非常に大きな省エネを行うことができました。全体のエネルギーとして76%、濃縮工程では93%のエネルギーの削減に成功し、平成28年度の省エネ大賞「資源エネルギー長官賞」を受賞することができました。
活用した補助金
平成25年度補正 中小企業・小規模事業者・ものづくり・商業・サービス革新事業(経済産業省)
【CafeSta特別企画】第三回「奪還の会~東日本大震災の記憶~」 出演:萩生田光一内閣官房副長官、土方桂東村山市議 司会:亀岡偉民衆議院議員 (2017.3.6)
もうすぐ東日本大震災発生から6年を迎えます。
3.11を前に震災の記憶をさかのぼり、東日本大震災を風化させないことを誓うカフェスタを3回にわたり生放送。
東日本大震災発生直後から支援・救護活動を行ってきた「奪還の会」メンバーでお伝えします。
第三回目は司会を亀岡偉民衆議院議員が務め、萩生田光一内閣官房副長官、土方桂東村山市議が出演。これまでの復興支援や今後の課題について語ります。
ぜひご覧ください。