国連教育科学文化機関(ユネスコ)が中国の申請した南京事件の資料を世界記憶遺産に登録したことを受け、馳浩文部科学相が11月上旬にパリで開かれるユネスコ総会に出席し、記憶遺産制度の改善を求める方向で調整していることが15日分かった。
馳文科相は演説で日本政府としての考えを説明するほか、ボコバ事務局長とも会談する予定だ。
馳氏は記憶遺産登録の決定過程に関し、公平性や透明性の確保を訴える見通しだ。また、10月下旬に中国で開催される日中韓の文化相会合に出席する予定で、そこでも議題に取り上げる可能性がある。