アルジェリア南東部イナメナスで2013年1月、天然ガス施設が襲撃され、日本人10人を含む40人が死亡した事件で、神奈川県警は2日、イスラム系過激派組織「覆面旅団」の最高幹部でアルジェリア国籍の住所不詳モフタル・ベルモフタル容疑者(43)について、人質強要処罰法違反(加重人質強要、人質目的の逮捕監禁)容疑で逮捕状を取ったと発表した。
県警は近く、警察庁などを通じて同容疑者を国際手配する方針。イスラム系過激派組織の関係者に対する逮捕状取得は、日本では初めてという。
県警外事課によると、同容疑者は実行犯に指示し、現地時間で13年1月16日午前5時40分ごろ~17日午後2時ごろ、日揮(横浜市)の関係者の日本人らを人質として監禁し、在アルジェリアの日本大使との交渉を要求するなどした疑いがある。