東日本を襲った大雪による交通網の乱れで、週明け17日もコンビニや宅配便などの物流に影響が続いた。コンビニ大手ローソンは、山梨県全域や長野県の一部地域で店舗に商品を配送できない状況が継続。停電や従業員が出勤できないため、同日午前の時点で群馬、山梨など4県の8店舗を一時休業した。佐川急便は、長野県や山梨県の一部などで宅配便の集配ができない状態が続いている。

 セブン―イレブンなどコンビニ各社は、週末に続きトラックの配送便を通常よりも早めに出発させたほか、群馬、長野、山梨など雪の多い地域では配送ルートの変更や、トラック1台当たりの配送店舗数の削減などの対応に追われた。セブン&アイ・ホールディングスは17日午後、ヘリコプター2機を山梨県に飛ばし、イトーヨーカドー甲府昭和店(昭和町)や県内のセブン―イレブンに計5000個のパンを運ぶ計画だ。

 宅配便では、ヤマト運輸も関東地方での集配に遅れが発生。山間部では集配できない地域が残っているため、同社は荷物引受時に遅延の可能性を説明している。大雪の影響は引っ越しにも出ており、日本通運は「15~16日は首都圏でのほとんどの引っ越し作業を中止し、顧客に日程変更をお願いした」という。