赤池 まさあき議員さんの近況をシェアしました。

親日国インドとの關係強化は日本外交の要

●日印の交流が活発化

 1月5日(日)から8日(水)まで、小野寺五典防衛大臣がインドに、防衛相定期協議のため、訪問しました。4年ぶりの防衛相のインド訪問となります。日本の防衛戦略を説明し、自衛隊とインド軍が人道支援、災害救援、対テロでの専門家交流、3回目となる海自と印海軍による共同訓練を年内に日本で実施、純国産救難飛行艇US2の輸出の可否、また、空自と印空軍が、将官級による「スタッフトークス(幕僚協議)」に加え、テストパイロットと飛行安全の分野での専門家の交流、輸送機部隊間の交流の可能性も検討するとのことです。陸海空の全面的な防衛協力です。インドは南スーダンに最大規模の国連平和維持活動(PKO)部隊を派遣して治安維持等に当たっており、自衛隊の活動にとってインド軍との關係は重要です。

 昨年は5月にシン首相が来日し、11月から12月にかけて天皇皇后両陛下が53年ぶりにインドを訪問して、丁重な歓迎を受けました。そして、今年1月26日のインド建国記念式典には、安倍総理が日本の総理として始めて出席する予定です。定期的なトップ会談につなげ、原子力発電所や新幹線の輸出を実現し、EPAを締結を加速化させる予定です。

●歴史的にも友好關係

 そもそも日本とインドの關係は、平安時代東大寺の大仏の開眼供養を行ったインドからチャイナ経由で渡来した菩薩僊那にまで遡ります。日本とインドの神には共通点が多く、有名な七福神のうち大黒天と毘沙門天と弁財天はインド伝来の神様です。私の出身地山梨の特産品である甲州印伝と呼ばれる鹿革に漆の模様をつけた革製品は、インド伝来から印伝と付けられたとも言います。

 日本とインドとの關係は、明治維新以降活発となり、インド独立においても、日本は貢献しています。2人のボースの物語が有名です。日本軍と協力してインド国民軍を率いたセバス・チャンドラ・ボースと新宿中村屋のカリー誕生の元にもなったラス・ビハリ・ボースです。日本はインド独立革命家を匿い、支援したのです。
 新宿中村屋 http://www.nakamuraya.co.jp/salon/p14.html

 また、敗戦国日本を裁く東京裁判においても、裁判官11名中でただ一人の国際法の専門家であったインド人パール判事は、日本無罪論を展開しました。
 パール博士のことば http://www6.plala.or.jp/mwmw/kotoba.html

●日印關係は、今後の日本外交の要

 戦後も良好な関係を維持してきています。

 インドはチャイナに次いで人口12億人であり、独立後クーデターもなく選挙による政権交代が行われる民主国家でもあります。そして、隣国パキスタンやチャイナとの国境紛争を抱え、核武装国家でもあります。近年は国内治安には不安がありますが、経済が著しく成長しています。日本のODAの最大の援助国はインドです。
 外務省 日印関係http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000020898.pdf

 昨年12月インドネシアのバリ島で開催されたWTO閣僚会議で、最後まで合意に抵抗したのは、インドでした。それは、統一地方選挙の最中で 政府国民会議派は安易な妥協ができなかったからです。選挙の結果は、与党敗北、野党の勝利でした。背景には、経済発展の減速と汚職問題がありました。2期10年続いたシン首相は、新年早々退陣表明して、後継はガンジー家の御曹司ラフル・ガンジー氏(43)が有力視されています。しかしながら、5月に行われうインド総選挙では、地方選挙同様に野党優勢が予想され、インド人民党(BJP)はナレンドラ・モディ・グジャラート州首相(63)を、首相候補にしており、10年ぶりの政権復帰が確実視されています。

 インドの政権交代は確実とはいえ、新政権のもとでも、日印関係を政治、経済、防衛と交流をしっかり拡大して、反日国家を挟み撃ちにしたいと思います。

 日印関係は、今後の日本外交の要です。l