自民党がTBSの報道番組の内容を「公平性を欠いている」として、参院選公示日(7月4日)に安倍晋三首相ら党役員への同局からの取材拒否を表明(同5日に解除)した問題で、取材拒否が6月末から約1週間続いていたことが同党への取材で分かった。

 通常国会最終日の6月26日放送の「ニュース23」は、電気事業法改正案など重要法案が廃案になったことを伝えたが、自民党は27日に「番組構成は著しく公平を欠いたもの」と抗議。TBSは28日に「さまざまな立場からの多様な主張・発言を伝えようとしたもの」などと回答したが、納得できなかったため取材拒否を決めたという。

 自民党の萩生田光一副幹事長は「訂正を求めたが拒否したため、安倍首相や石破茂幹事長がTBSの取材には応じないことにした」と説明。TBS広報部は「聞いていない」としている。