第2次安倍内閣発足後、初の国政選挙となった参院山口補選(改選数1)は28日投開票され、自民の江島潔氏(56)=公明推薦=が無所属の平岡秀夫氏(59)=民主、みどりの風推薦、社民支持▽共産の藤井直子氏(60)▽諸派の河井美和子氏(50)を破り、初当選した。投票率は38.68%で、10年の参院選(61.91%)より大幅に下がった。
民主党は室井邦彦参院議員が既に離党届を提出している。室井氏が会派を離脱すれば、江島氏の勝利で、参院会派の勢力は自民、民主ともに84議席で並ぶことになる。
補選は岸信夫前参院議員が昨年の衆院選出馬(山口2区で当選)のため辞職したことに伴うもの。与野党ともに夏の参院選への前哨戦と位置づけ、安倍晋三首相(自民党総裁)、海江田万里・民主党代表らが応援に入り、事実上の自民、民主対決となった。
江島氏は「夏の参院選に勢いがつく。安倍政権に対する強い期待を感じた」と述べた。民主は野党共闘を目指して平岡氏を無所属で擁立したが、非自民勢力を結集できず、選挙戦略の練り直しを迫られる。
選挙戦で自民は現政権の経済政策「アベノミクス」で景気回復すると強調。選挙戦で首相は憲法改正の発議要件を緩和する96条改正にも言及した。民主と共産は自民の改憲の動きを批判し、中国電力(広島市)が山口県上関町で進める上関原発計画の中止も求めた。
しかし、自民は上関原発について発言を控え政策論争は深まらなかった。一方で自民は堅固な地域組織と業界団体を活用し、選挙戦を終始優位に進めた。平岡氏は無所属で戦ったが、民主への逆風は強く、野党共闘も民主以外はみどりの風と社民のみで広がりを欠いた。藤井氏は「自・民対決」の構図のなかで埋没し、河井氏も支持が広がらなかった。
参院山口補選確定得票数
当287,604江島 潔<1>自新=[公]
129,784平岡 秀夫 無新=[民][社]?
25,944藤井 直子 共新
10,096河井美和子 諸新
【略歴】江島 潔(えじま・きよし)56 自 新<1>
[元]下関市長[歴]千代田化工建設社員▽東亜大講師▽県市長会長▽東大院
民主党は室井邦彦参院議員が既に離党届を提出している。室井氏が会派を離脱すれば、江島氏の勝利で、参院会派の勢力は自民、民主ともに84議席で並ぶことになる。
補選は岸信夫前参院議員が昨年の衆院選出馬(山口2区で当選)のため辞職したことに伴うもの。与野党ともに夏の参院選への前哨戦と位置づけ、安倍晋三首相(自民党総裁)、海江田万里・民主党代表らが応援に入り、事実上の自民、民主対決となった。
江島氏は「夏の参院選に勢いがつく。安倍政権に対する強い期待を感じた」と述べた。民主は野党共闘を目指して平岡氏を無所属で擁立したが、非自民勢力を結集できず、選挙戦略の練り直しを迫られる。
選挙戦で自民は現政権の経済政策「アベノミクス」で景気回復すると強調。選挙戦で首相は憲法改正の発議要件を緩和する96条改正にも言及した。民主と共産は自民の改憲の動きを批判し、中国電力(広島市)が山口県上関町で進める上関原発計画の中止も求めた。
しかし、自民は上関原発について発言を控え政策論争は深まらなかった。一方で自民は堅固な地域組織と業界団体を活用し、選挙戦を終始優位に進めた。平岡氏は無所属で戦ったが、民主への逆風は強く、野党共闘も民主以外はみどりの風と社民のみで広がりを欠いた。藤井氏は「自・民対決」の構図のなかで埋没し、河井氏も支持が広がらなかった。
参院山口補選確定得票数
当287,604江島 潔<1>自新=[公]
129,784平岡 秀夫 無新=[民][社]?
25,944藤井 直子 共新
10,096河井美和子 諸新
【略歴】江島 潔(えじま・きよし)56 自 新<1>
[元]下関市長[歴]千代田化工建設社員▽東亜大講師▽県市長会長▽東大院