甘利明経済再生担当相は26日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)のパネル討議で演説し、安倍晋三首相が掲げる「大胆な金融緩和、機動的な財政政策、成長戦略」を組み合わせた「アベノミクス」を説明した。政府が国際舞台でアベノミクスの詳細を明らかにしたのは初めて。財政健全化との両立を含め「国際公約」となった形だ。これに対し、出席した国際機関首脳らは理解を示した。

 甘利氏は、アベノミクスの第1弾として策定した緊急経済対策で実質GDP(国内総生産)を2%押し上げる効果を見込むことや、政府・日銀の連携強化と2%の物価目標導入など、安倍政権発足後の成果を強調。さらに、成長戦略では「実行に政府が明確に関与する」と力を込めた。

 一方、「中長期的に持続可能な財政を実現していく」と言明し、従来の財政再建路線の維持を約束した。

 討議では、経済協力開発機構(OECD)のグリア事務総長が「日本が大胆な金融緩和に踏み切ったことを支持する」と歓迎。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は「財政健全化に加え、金融緩和を合わせることが成長につながる」と指摘した。カナダ銀行(中央銀行)のカーニー総裁も「フレキシブルなインフレ目標は先進国なら実施していることだ。甘利氏の行っていることは全く正しい」と語った。 




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