アルジェリアの石油ガスプラントで起きた人質事件で、軍による居住区域の制圧は完了したとみられていますが、武装グループはプラント区域で外国人7人を人質に立てこもっているという情報があります。日揮本社から最新情報です。日本人が救出されるまでの詳細が明らかになってきました。

  19日午後、日揮は新たに外国人駐在員3人の無事が確認されたと発表しました。そして、最初に無事が確認された日本人3人の話から、救出されるまでの緊迫した状況が徐々に明らかになってきました。
 日揮、遠藤毅広報・IR部長:「(Q.3人は?)銃撃というか、ただならない雰囲気を感じて、外に出ないように部屋の中にじっとしていたと。2人は自室におとなしくしていたと聞いたが、もう1人はどういう経緯か分からないが、トラックの下でじっとしていたと」
 部屋に隠れていた2人は、周囲の緊迫した状況に気づいて宿舎の自分の部屋に隠れ、その後、アルジェリア軍に保護されたということです。トラックの下に潜り込んだ1人は、屋外にいたところ事件が発生したため、とっさの判断で難を逃れていたことが分かりました。3人はこのことを首都アルジェのスタッフに対し、直接、話したということです。この3人を含めた日本人7人は現在、事件があったイナメナスを離れ、すでに首都アルジェにいるということです。いずれも目立ったけがはなく、今後、順次日本に帰国する予定です。これまでに無事が確認されたのは、日本人7人と外国人13人の合わせて20人となりましたが、依然として日本人10人と外国人48人の安否が確認されていません。緊迫した状態が続く現地のイナメナスとは連絡の取れない状態が続いていて、日揮は引き続き全力で安否確認をしたいとしています。