安倍政権は民主党政権が2010年末に閣議決定した防衛計画の大綱(防衛大綱)と中期防衛力整備計画(中期防)を年内に見直す方針を固めた。14年度予算案は新たな大綱と中期防を踏まえ編成する。安倍政権は自衛隊拡充を掲げており、編成中の13年度予算案に反映させるため、現行の大綱と中期防は凍結する。

 現大綱は11年度から10年間の防衛力整備のあり方、中期防は5年間の装備の数量を明記。防衛省は近く大綱見直し方針と中期防廃止を決め、13年度予算編成に臨む。さらに自衛隊拡充を明確に打ち出すため、年内に新大綱と新中期防の策定を終え、14年度予算編成に対応する考えだ。