野田佳彦首相(民主党代表)は19日午後、自民党の安倍晋三総裁、公明党の山口那津男代表と国会内で会談する。政府・民主党は臨時国会を29日に召集する方向で調整しており、首相は3党首会談で法案審議への協力を求め、「近いうち」とした衆院解散についても新たな提案を行う見通し。安倍、山口両氏は19日午前、東京都内のホテルで会談し、党首会談で年内の衆院解散・総選挙を迫る方針を確認した。
安倍、山口両氏の会談には、自民、公明両党の幹事長、国対委員長も同席した。会談後、自民党の石破茂幹事長は記者団に「『近いうちに解散』と同じ言葉ではダメだ。具体的なものを見極める」と強調。山口氏も記者団に年内解散について「(首相が)どう答えを出すかだ」と述べた。
自民、公明両党は解散時期を具体化しなければ、民主党が求める特例公債法案などの成立に協力しない方針。首相は解散時期の明示に否定的で、党首会談でどこまで折り合うかは不透明だ。