中国が2010年に行った国勢調査で、戸籍のない人の数が総人口の約1%にあたる約1300万人に上ることが分かった。

 国家統計局の馬建堂局長が4月末、中国メディアに明らかにした。

 無戸籍者の大部分は、国策による産児制限、通称「一人っ子政策」に違反したものという。中国では同政策の規定を上回る数の子供を出産した場合、多額の罰金を支払わなければならないため、無戸籍者が多い。同統計局などは調査実施にあたり、罰金の減額や分割払いを認める規定を示して無戸籍者のいる家庭に協力を促した結果、膨大な数の無戸籍者が判明した。

 今回の国勢調査で、中国の総人口は13億3972万4852人となり、前回調査時(00年)に比べ7390万人増加した。農村からの出稼ぎ労働者(民工)などの流動人口は2億2143万人で、同1億36万人増となった。


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