「参院のドンが敵だ」

 自民党の谷垣総裁は24日午前10時すぎ、民主党の参院議員会長、輿石東候補(74)が3選を目指す山梨選挙区(改選定数1)に乗り込み、拳を振りかざした。

 「民主党のバラマキ政策で、雇用や経済成長はできません。自民党がその道筋を示します」

 自民党総裁としては異例の地方での第一声。応援する党公認の新人・宮川典子候補(31)は、輿石氏と同じ教員出身だが、労働組合幹部を経てきた輿石氏との経歴の違いや若さを強調し、世代交代を訴える。

 「政治とカネの問題で、政治の信頼の基礎を壊した民主党政権に、歯止めをかける」。絶叫するような谷垣氏の演説にうなずいていた山梨県笛吹市の飲食店経営岸本ふじ子さん(59)は、「民主党政権に代わっても店の売り上げは減る一方。結局、何も変わらなかった」と語気を強めた。

 一方、約800メートル離れた輿石陣営の会場。輿石氏は出陣式で、「(政権交代から)9か月、何をやっているのかと、おしかりを頂く。政治の信頼を取り戻せるかの戦いだ」と決意を語った。

 山梨選挙区では、ほかに共産党の花田仁候補(49)ら新人3人もそれぞれ立候補を届け出た。


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