病気や災害などで親を失った高校生の4人に1人が「経済的に進学できない」などの理由で就職を希望していることが、遺児支援の民間団体「あしなが育英会」(本部・東京)の調査で分かった。母子家庭の場合、世帯の年間総収入は平均246万円。政府は公立高校の授業料を無償化する方針だが、進学のための費用負担は重く、同育英会は給付型の高校・大学奨学金制度創設などを政府に要望している。
調査は昨年11月、同育英会の奨学金を受けている高校生の家庭を対象に実施。母親385人と高校生433人(一部父子家庭を含む)が答えた。
母親の回答によると、年間総収入は夫との死別前には平均で480万円あったが、死別後は246万円に激減。預貯金の平均額も227万円から50万円に減り、「預貯金ゼロ」が63・1%に上った。
夫の死亡原因は病気66・5%、自殺27・0%、災害2・1%など。仕事をする母親の62・6%がパートなどの非正規雇用で、18・7%が賃金カットを経験していた。
こうした状況から、大学・短大に進学を希望する遺児高校生は39・7%にとどまり、2009年度の大学・短大進学率の53・9%を大幅に下回った。就職希望者は26・1%で、その理由は「家計を助けるため」(27・4%)「経済的に進学できない」(26・5%)など。高校生活でも「我慢することが多い」など多くの問題を抱えていた。
阪神・淡路大震災で夫を失い神戸から北九州市に転居、次女が私立高校に通うホームヘルパーの女性(50)は「あしなが育英会の奨学金や入学時の市の貸し付けで何とかやってきたけれど、塾通いは無理。子どもも週末はアルバイトをしている」と話す。次女は進学希望だが、遺族年金は子どもが高校を卒業すれば減額され、生活はさらに厳しくなるという。
政府は公立高校の授業料無償化に合わせ、私立高生にも就学支援金を支給する方針だが、「私立は授業料以外の負担も大きい」と美山さん。
調査では、授業料無償化について「お金のある方々は余裕分を教育費に回すことができるが、貧困家庭は生活費に消える」(千葉県、46歳)と教育格差の拡大を懸念する声も。「公的奨学金制度の充実」を求める母親は51・4%に上った。
同育英会の工藤長彦理事は「不況で労働条件が悪化し、心身ともに疲弊している母親が多い。授業料無償化では教育格差の是正にならず、政府には子どもの貧困問題に抜本的に取り組んでほしい」と話している。
【高校の授業料無償化】2010年度予算案に盛り込まれ、今国会で成立すれば10年度から実施。公立は授業料を徴収せず、私立では、生徒1人当たり年間11万8800円(低所得世帯への上乗せあり。年収250万円未満の場合は23万7600円)の就学支援金を学校に支給。私立の授業料の平均は約35万円で、兵庫県など自治体が支援金との差額負担を検討している。
まぁ、現政権だからねぇ(゚_゚i)。
まったく国の政策が出来ないからねぇ( ̄_ ̄ i)。
調査は昨年11月、同育英会の奨学金を受けている高校生の家庭を対象に実施。母親385人と高校生433人(一部父子家庭を含む)が答えた。
母親の回答によると、年間総収入は夫との死別前には平均で480万円あったが、死別後は246万円に激減。預貯金の平均額も227万円から50万円に減り、「預貯金ゼロ」が63・1%に上った。
夫の死亡原因は病気66・5%、自殺27・0%、災害2・1%など。仕事をする母親の62・6%がパートなどの非正規雇用で、18・7%が賃金カットを経験していた。
こうした状況から、大学・短大に進学を希望する遺児高校生は39・7%にとどまり、2009年度の大学・短大進学率の53・9%を大幅に下回った。就職希望者は26・1%で、その理由は「家計を助けるため」(27・4%)「経済的に進学できない」(26・5%)など。高校生活でも「我慢することが多い」など多くの問題を抱えていた。
阪神・淡路大震災で夫を失い神戸から北九州市に転居、次女が私立高校に通うホームヘルパーの女性(50)は「あしなが育英会の奨学金や入学時の市の貸し付けで何とかやってきたけれど、塾通いは無理。子どもも週末はアルバイトをしている」と話す。次女は進学希望だが、遺族年金は子どもが高校を卒業すれば減額され、生活はさらに厳しくなるという。
政府は公立高校の授業料無償化に合わせ、私立高生にも就学支援金を支給する方針だが、「私立は授業料以外の負担も大きい」と美山さん。
調査では、授業料無償化について「お金のある方々は余裕分を教育費に回すことができるが、貧困家庭は生活費に消える」(千葉県、46歳)と教育格差の拡大を懸念する声も。「公的奨学金制度の充実」を求める母親は51・4%に上った。
同育英会の工藤長彦理事は「不況で労働条件が悪化し、心身ともに疲弊している母親が多い。授業料無償化では教育格差の是正にならず、政府には子どもの貧困問題に抜本的に取り組んでほしい」と話している。
【高校の授業料無償化】2010年度予算案に盛り込まれ、今国会で成立すれば10年度から実施。公立は授業料を徴収せず、私立では、生徒1人当たり年間11万8800円(低所得世帯への上乗せあり。年収250万円未満の場合は23万7600円)の就学支援金を学校に支給。私立の授業料の平均は約35万円で、兵庫県など自治体が支援金との差額負担を検討している。
まぁ、現政権だからねぇ(゚_゚i)。
まったく国の政策が出来ないからねぇ( ̄_ ̄ i)。