
◇着ぐるみ内の職員大変--県選管
選挙になるとよく見かける黄色いマスコット「めいすいくん」。財団法人「明るい選挙推進協会」(東京都)が、投票率アップのために作ったイメージキャラクターだ。
めいすいくんは00年4月に誕生した。名前は「明るい選挙推進運動」の「明」と「推」から取った。アニメ「ポケットモンスター」のピカチュウに似てなくもないが、あくまでも「投票箱の妖精」(県選管)だという。投票箱がモチーフで、頭の2本線は投票用紙の投入口を表し、尻にはしっぽではなく、鍵がついている。
ポスターなどにも描かれているが、目立つのは着ぐるみだ。山梨県選管は現在3体を所有。選挙やイベントの際に駅前やショッピングセンターなどで投票を呼びかける。
問題は、真夏でも活動しなければならないことだ。
着ぐるみの中に入るのは、県市町村課の若手職員。07年参院選で中に入った同課主任の萩原幹夫さん(34)は「30分が限界。出てくると汗びっしょり」と話す。実際、着ぐるみの取扱説明書には「熱中症に注意」との記載がある。使用の際に用意する物は「うちわと水分」とも。
記者も入ってみた。体と足の部品が分かれているため、窮屈さはないが、数分間でも汗ばむ。ひざが曲がらず、小刻みにしか歩けない。
萩原さんによると、倒れそうになったこともあるという。介添えが欠かせず、啓発グッズを通行人に手渡すのも同行職員だ。「できるのは握手くらいですが、とにかく、可愛いさをアピールしています」。「ゆるキャラ」ブームのためか、子供には大人気という。萩原さんは「未来の有権者に期待しています」と話していた。
めいすいくんは今回、23、26、29の各日、中央市のショッピングセンター、JR甲府駅前などに登場する予定だ。
おぉ、見る見る

「めいすいくん」って言うんだ。