<リニア中央新幹線>直線ルート、需要も費用も有利……南ア迂回より年14億人キロ増リニア中央新幹線の想定ルート JR東海の松本正之社長は21日、自民党リニア特命委員会(堀内光雄委員長)に出席し、リニア中央新幹線の東京-名古屋間の輸送需要や維持管理費の試算を明らかにした。需要量は、同社が想定する直線ルート(Cルート)の方が、長野県が望む南アルプスを迂回(うかい)するルート(Bルート)より9%多くなるとした。 輸送人数に距離をかけた需要量は、直線ルートが年167億人キロなのに対し、迂回ルートは東京-名古屋の所要時間が7分長いことから153億人キロにとどまるとした。 年間の維持運営費も、直線ルートの方が距離が60キロ短いため、迂回ルートより190億円少ない1620億円と試算した。 一方、直線ルートの需要量の内訳は、東海道新幹線から移る分が約4分の3に当たる122億人キロ、航空機から移る分は5億人キロ、新規需要は25億人キロなどと見込んだ