『心の変化』
貞彦さんの元を離れて
10年以上の月日がたった。
あの頃とは気持ちも
かなり変わっていて、
貞彦さんへの感情は
強く感じなくなって
いる。
記憶に残る許せない
ことはあるけど、生々しい
感情ではなく、乾燥して
生命をもっていない
過去の産物のような
感覚。
美しい過去だったら
ドライフラワーのよう
だと思ったけど、そんな
わけもなく、ただの記憶
として残っている。
だけど、たまにニュースで
親子の心中をみてしまうと、
心が大きく反応してしまい
しばらく気持ちが沈む。
心中の理由はそれぞれ
だけど、自分と重なって
しまう。
ぷう助を産むと決めた時、
もし生きていけない困難が
起きたら、産んだ私の責任
だから同じ棺にはいろうと
決めていた。
その後、貞彦さんの
元を去る前にぷう助を
連れて、歩道橋から飛び降り
ようとした過去がある。
私とぷう助が生きて
いるのは、あの時たまたま
ぷう助が話しかけてくれた
ことで気持ちが揺らいだ
から。
歩道橋へ着く前に、遮断機が
下りた線路へ入ろうと
した時も偶然後ろに白バイ
がいて、線路へ入ったら止め
られると思い入らな
かっただけの事。
歩道橋の上でぷう助の
一言がなければ飛び降り
ていたし、もし数秒
早く白バイが走っていて
警報機がなる直前に
踏切を先に通過していたら、
私の後ろに白バイはいな
くて、遮断機をまたいで
いた。
たった数秒の違いと
一言のタイミングという
偶然で私とぷう助は
生きているのだから、
心中をした親子だって
死なずにすんだはずだと
思えて、胸が苦しくなる。
ただ、そんな事を考えられる
というのは、今の生活に
余裕ができているんだとも
思う。
自分に必死だったころは、
総理大臣が交代したこと
にすら半年も気づかなかった。
でも、どうしたら嫌な
重苦しい気持ちを解消
できるのか悩む。
母子支援のような
ボランティア活動は
時間も経済的にも
余力がないとできなくて、
そもそも自分が救われ
たいから誰かに何かを
しようという考えが、
図々しくて間違いなのか…。
そんな悩みをもったまま
半年が過ぎた頃、
ブログで過去のことを
書き残してみようかと
思いつく。
当時、離婚を経験した
人のブログに何度も
励まされていて、
緊張した眠れない調停の
前夜もずっとブログを
読んでいた。
誰かの役にたてるかも
しれないということが、
私自信の救いなのかも
しれないという答えが
かすかに見えてくる。
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【絵本の紹介です】
一緒にくらしているバムと
ケロのおはなしです。
主婦のような立ち位置にいるバムと
いたずら大好きな可愛いケロちゃん。
何冊かシリーズがでていて
空の旅をしたり、お買い物に
いったり個性的なお友達も
登場しながら、時に主婦の苦労を
しているバムに共感してしまう
物語でもあります。
最後の最後までお読み頂き
ありがとうございます。
悩んで苦しくてどういう
道を選べばいいのかわから
ない人が、ほんの少しだけでも
前に進める明日になりますように。