『ファミレスで再会』

 

 

瑞月さんから返ってきた。
メールには1通目と似た
ような内容で、瑞月さんは
私が貞彦さんの元を去る前に
独立しているから、貞彦さん

のことは全て会社勤めを
していた頃に仲が良かった人
からの話だという。

だから貞彦さんとのつな
がりはなく、会って話がしたい
というのは、個人的な理由
だと書いてあった。

瑞月さんは私が貞彦さんを
警戒していることに気づいてる。

だけどそこまでしてでも
会いたい理由って何なの
だろうかと、さらに
気になりながらサバ子と
メールのやり取りをして、
会ってみることにした。

場所や時間は、私が指定した
ところでかまわないという
ことだったから、サバ子の
職場近くにあるファミレスに
して、当日は万が一とんでも
ない事がおきたらサバ子に
来てもらう。

そう決めて返信をしてから
数日間、瑞月さんが
当時、教えてくれた会社の
ブログを思い出しアクセス

してみると、いきいきとした
瑞月さんの姿がたくさん
投稿されていた。

ブログはもう1人の
ビジネスパートナーと
一緒にやっているみたいで、
2人で仕事をしている姿や
残業終わりにラーメンを
食べに行っている仲のいい
写真ばかり。

ブログを読んでいたら、

私に会いたいという理由

なんて気にならなくなり、

瑞月さんが元気にやって

いることがとても嬉しかった。

そんな気持ちのまま数日が
たち、会う約束をした当日、
時間より10分程早くファミ
レスにつき、お店のなかへ
入ろうとしたところで、
スーツをきた瑞月さんが
後ろからきて、振り返り
目が合う。

以前より痩せているように
見えたけど、顔はブログと
同じく元気そうで軽い挨拶を
かわし、席へついてから
会話が始まる。


「わざわざお時間を作って
 頂きありがとうございます。

 あの時は大変お世話に
 なりました。
 それなのにお礼もいえない
 ままで…。

 毎日夕食をごちそうに
 なっていた頃、なぜか
 まぁみさんは私が脂身
 を嫌うということを
 知っていて、私の食事は
 全部取り除き作って
 くれましたよね。

 後でちゃんとお礼をと
 思っていたのですが、
 私は本当にバカだなと。

 妻に先立たれて、何か
 してあげたくても
 その時にしてあげなきゃ
 後ではないんだと悔しい
 ほど思い知ったのに、
 会社を離れてから
 まぁみさんが貞彦さんの
 元を去ったという噂を
 を耳にして、まだお礼も
 していなかったのにと
 後悔してます」

「あの頃、瑞月さんの
 奥さんも一緒にみんなで
 妻同士だけのランチやショッ
 ピングに行っていました。

 女同士のおしゃべりは
 夫の嫌いな食べ物だけでも
 盛り上がります。
 
 ホームパーティーも
 していたので、食べ物の
 好みやアレルギーの
 情報は妻たちのなかで
 共有されていたんですよ。

 だから気になさらないで
 ください。

 私の方こそ、あんな
 形で姿を消してしまい
 申し訳なかったです」

「いいえ、深い事情が
 あったことはわかります。
 今はお幸せに暮らして
 いるのですか」

「はい、周囲の人たちに
 支えられて子供と
 2人で暮しています」


瑞月さんは私が子供と
2人でくらしている近況を
聞き、私は瑞月さんの
仕事の事を聞きながら
交互に交わす会話は、
再会した目的である
本題の入り口が、どこに
あるのかわからないまま
しばらく続いた。
 

 

↑瑞月さんと奥さんの事。

 

 

☆過去のお話になります。

 

☆個人の特定につながらないよう

一部の表現をかえています。

 

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【漫画への経緯と思い】

 

漫画の下絵は今、ぷう助を
妊娠しているところまで
送って頂き、同時に
表紙となる絵も告知用に
頂きました。

漫画は途中のお話から
有料で読んで頂く形になる
みたいなので、読んで
頂きたいという気持ちは
ありますが、日常生活でも
はっきり分かるほど物価が
上がっている時です。

今すぐではなくても
漫画は電子書店にあり
数量限定でもありません。
なので、生活の負担に

ならないようにして

いただけたらと願って

います。

でも、私が1番皆様に見て
頂きたいのは、告知用に
送って頂いた漫画の表紙です。

明日午前10時、その漫画の表紙と
共に詳細を投稿させて頂き
ます。

(投稿時間が少しずれる

 可能性があります)
 

 

バナーの下絵は

株式会社パルソラ様の

提供です。

 

 

【お気に入りの紹介です】

保育園や幼稚園でもみかける

絵本です。

電車が大好きというわけでは

なくても、男女関係なく

みんなが楽しく読めます。

 

蒸気機関車で出発すると、途中で

新幹線や貨物列車を見つけどんどん

連結していき、線路が切れていれば

つないで、夢のような電車の旅をします。

 

この絵本のすごい所は、色々な

電車が登場して連結していく

なかで、連結した電車は

それぞれの特徴的な役割を

はたしてくれるので、電車好きな

男の子の心にもしっかり届きます。

 

他にもシリーズがあり、夢の

ような旅となっているので、

この絵本から出発することを

お勧めします。

最後の最後までお読み

頂きありがとうございます。

悲しみのなかにいる人が

生きることを諦めない

明日でありますように。