貞彦453話 『110番通報登録』

 

 

電話をして事情を話すと
すぐに
「これから向かいます」
といってもらい、引っ越して

きた当時、ぷう助を病院へ

連れていってもらう

ために電話をした119番

よりもあっさりとした

やり取りで不思議に思う。

でも、そんなことを
思っている場合じゃない!
と、慌てて散らかっている物を
片付けシンクの洗い物を
していると、近所の
交番から警察官が来て、
片付け途中の部屋を
通りベランダの燃えかけた
雑誌をみてから

「旦那さんは現在どちらへ?」

といわれ、私は転居時に
『110番通報登録』
していたことを思い出した。

この登録をすると、110番
をした時、事前に登録した
住所や名前などが警察で
すぐわかるようになっていて、
万が一電話越しに話が
できない状態になっていても、
すぐ駆けつけてくれると
いうようなシステム。

だから救急車を要請した
時よりも、やり取りが
手短だったんだと
気づく。


「夫はここから3時間くらい
 の所に住んでいて、
 今日も会社へ出勤して
 いると思います。
 
 ここの住所はおそらく
 ばれていないはずで、
 夫がこれをやったとは
 思えないのですが…」

「現在は、まだ離婚されてない
 というか…、ちょっと込み入った
 ことをきくことになってしまい
 ますが」

「まだ裁判中です」


ここでドアをノックする
音がまた聞こえ、玄関へ

行くとドアの向こうには

警察官が3人立っていて、

その向こうに見える外の

道路にはパトカーが止って

いた。

大事になってしまい
申し訳ないと思いながら、
3人の警察官にもベランダへ
行ってもらう。

3人のうち1人の警察官は
無線でどこかへ報告を
して、もう1人の警察官は
ベランダの周囲を見渡し、
1番若い警察官は私に
住所や名前を記入する
紙を書いてほしいという。

言われた通りに記入
していると、またドアが
ノックされ、今度は消防署
の人でパトカーの後ろに
消防車が止められていた。

すでにうちの狭い玄関には
靴が入りきらず、アパートの
廊下で靴を脱いでもらう。

 

☆まだスマホがなく携帯電話が主流の時の

お話です。

現在は離婚して平穏に暮らしています。

 

☆個人の特定につながらないよう

一部の表現をかえています。

 

ランキングに参加しています。

 

クリックしていただけると励みになります。

いつも応援ありがとうございます。

にほんブログ村 家族ブログへ
にほんブログ村

バナーの絵は、漫画家さんが
描いてくださった下絵です。
私が子供を望み、貞彦さんと
幸せな未来を思い描いている
シーンです。

漫画家さんと繋いでくださった

株式会社パルソラ様の提供です。

 

 

【お気に入りの紹介です】

ブログでご紹介している

『ねこはるすばん』を描いている

町田尚子さんの絵本です。

 

ずっとネコヅメのよるをご紹介

したかったのですが、楽天で

確認すると、いつ入荷されるか

わからず、ご紹介できる日を

待っていました。

 

道を歩いていると、たまに

今日はよく猫を見かけるな…

という日があるのですが、

この絵本を読んだ時、

道を歩く猫たちのひみつを

知ったような気持ちになり

ました。

ねこたちが大好きな、ある夜の

お話です。

 

最後の最後までお読み頂き

ありがとうございます。

週末を家族のために頑張った

人が明日、ゆっくり自分の時間を

すごせますように。

明るい未来を信じられない

毎日でも、生きて幸せに

なろうと頑張っている人が

笑顔になれる明日が来ますように。