貞彦448話 『面会交流と第三者機関』
裁判はまだ終わって
いないけど、これで私の
望みは叶い、後は四条
先生が代理人として
裁判所へ通ってくれる
ことになるはずで、
気持ちは前を向いていた。
貞彦さんがこのまま
引き下がるとは思えない
けど、調査官調査は
よほどのことがないかぎり
3回目を行うなんていう話は
ないだろうし、小言を
いわれているような感じで
進んでいくのだろうと思う。
そして、この報告書から
面会のやり方も決めていく
ことになる。
私は貞彦さんと連絡を取ら
ないで済むようにしたいけど、
面会については調停の
時に四条先生から
『例え養育費をもらわない
という選択をしても、
相手には面会の権利が
あるから、いっさい
連絡を取りたくない
という事を求めるのは
無理です。
ただ、DVなど暴力を
受けていた場合など事情に
よっては、直接子供に会う
ことは避け1ヵ月に1,2回程度、
親権を持つ方が子供の報告を
相手に伝えるという方法も
あります』
と、聞いている。
どんな父親でも、血の繋がりが
ある子供のことを知る権利は
あるというようなお話だった。
貞彦さんがぷう助に会いたい
といってくるのはわかりきって
いるから、あとは裁判官に
なんていわれるのかを
待つだけなんだろうなと
思う。
もし、直接貞彦さんと
ぷう助が月に1回程度
会わなくてはいけなく
なってしまった場合、
母親が元夫と接触したく
ない時や子供と父親を
2人きりにするのが危険な
時は、第三者機関を
利用するのもありだと
四条先生はいっていた。
第三者機関は各地にある
わけではないけど、
面会時に子供を第三者
機関に預け、そこから元夫へ
渡してもらうような形で
決められた時間の面会を
すませ、また間に入って
もらい子供を受け取るという。
第三者機関は、たしかに
とてもありがたい機関
ではあるけど、ぷう助は
貞彦さんに会う事を望んで
いないから、貞彦さんに
会わないで済む面会交流に
なるように願う。
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