今年も夏のコンクールシーズンが始まりました。
当教室の生徒さん達は、来週が予選の皮切りです。ドキドキ
指導する側の勉強、研究、指導力は、何より大切。それを試される場でもあるので、毎年、身が引き締まります
そして、毎年思うのですが、コンクール等を通じて、子供も指導者も成長するのはもちろんですが、同じぐらい試練が与えられるのは、親力かもしれません。
特に、小学生ぐらいまでは、子供だけの努力では、なかなか結果を出すことは難しいので、
先生と子供と親
このトライアングルも、とても重要です。
先生だけが頑張ってもダメ。
親が必死になっても、これまた空回り。
子供に任せてると、たいていの場合、適当な練習になりがち。(世の中には、稀にそうじゃない子もいるらしいですが…本当に稀です)
子供の頑張りに加えて、親(家族)の適切なサポートや声掛けも大切な要素ですが、これまた子供が反抗期だったりすると、いやはやお家の中が大変なことに
そういうご相談も、非常に多いです
そして、私も通ってきた道なので、お母様達の苦労もお気持ちも、さらに、私自身が超絶反抗娘だったので、反抗期の子供の気持ちも、本当によ〜く分かります
子供も、一人一人性格や、その時点での実力や理解力にも差があるし、親御さんも、一歩引いて静観タイプ、下手すると子供より熱くなっちゃうかもタイプ、研究熱心リサーチ力万全タイプ、などなど、様々な方がいらっしゃるのでそれぞれの子供や保護者様に合わせての言葉掛けも変えるようにしていますが、子供も、レッスンではめっちゃいい子なのに、お家では別人らしい…という事もよくあるケース。
そしてそれは、お母様も然り…なのは、どこのお家でもあるあるだったり…
子供に対しては、ついつい言わなくていいことまで言ってしまったり、もの凄い圧をかけていたり…、いつもかなーり怖い顔をしていたり…
特に、私も息子がコンペに参加していた時期の、自分自身がそうでした
ついつい必死になるあまり、子供を追い詰めてしまったり
今となっては、思い返しては反省…しきり
生徒さんには絶対そんなことはしないのに、なぜ自分の子供には…してしまう
そして、練習嫌いでもピアノは好きという自分自身を思い返せば、練習の辛さ、ストレスも分かるし、反抗期は、子供自身の自我の確立にも大切な要素の一つでもあり…と分かってはいるのに…
お母さんの言うことを、何でも、はーいと聞いて、素直にやるような子だったら、子育ては、ものすごく楽かもしれませんが、そうはいかないのが当たり前なのだと思います。
じゃあ、そんな大変な思いをしてまで、コンクールとか、いや、そんなに大変なら、いっそピアノなんてやらなくていいじゃん
という考えに至るかもしれませんが、長い人生の中で、ストレスのかかる場面なんて、ピアノに限らずあるわけで。
ピアノって、そういう人生の諸々の縮図かも。
楽しさだけじゃない、根気や苦しさあり、頭も鍛えられ、そして喜びや感動も。そして、親も周囲もそれを共有出来る
私も、子育て真っ只中の時は、全く見えていなかった景色も、息子が立派に社会人となった今では、見渡せるようになったように思います。
あの頃の試練は、決して無駄ではなかったし、親にしてくれてありがとうという息子への感謝すら湧く今日この頃。
こうすればいいですよ、なんて答えはどこにもないんじゃないかなぁと思いますが、言い過ぎたと思ったらたくさんハグしてあげて、愛情表現をたっぷりとしてあげてほしいなぁと、願います
子供は、お母さんに愛されたい、認められたい、という欲求は、絶対に持っているので、必要な時にはどんなに厳しく接しても、必ず厳しさオフの時間も作ってあげて、心のこもらない褒め言葉じゃなくていいから、何か一つでも、認めてあげて
寄るな、という時期には、美味しいご飯に心をこめてあげて
そして愚痴は遠慮なくママ友でも、私にでも発散してもらって(子供の前では言わない
)
パパが乱入してきて、火に油という話もチラホラ聞くので、そこは、各ご家庭の状況によりますかね
そして、最終手段は、ママはひたすら見守りに徹する (決して放置ではなく見守り
)
レッスンも先生に任せて、送迎のみ。
家での練習にも口を出さずに見守る。
もしかしたら、ママにしてみれば、これが一番ストレスたまるかもしれませんが、お子さんの将来的な自立のためには、どこかの時点では必要なことなので、少し早いか遅いか、だけの問題かなと。
長々と、取り留めもなく書いてしまいましたが、子育て真っ只中のママ(パパ)達、心から応援しています
子供達は、コンクールを通じて、ピアノの上達度がぐんと上がるだけじゃなく、「人生を生き抜く力」が自ずと培われています
どうか、長い目でお子さん達を信じて、見守っていきましょう。
何よりも今は、目先の結果が気になるかもしれませんが、結果よりも何よりも、親御さんは、子供の一番のファンであって欲しいです
共に良い方向に引っ張っていけるように、私も最大限、尽力したいと思います
小林真子音楽教室