発表会の曲の譜読みも、ほぼ順調に終わっている子と、3週間たつのに、この3週間、ほとんど進歩がない子と・・・(ごく数名ですが)、本当に様々です。

曲の難易度も、もちろん、様々。
同じ学年でも、ものすごく開きがあります。もちろん、一人一人に見合った曲を、そしてほとんどが、それぞれ普段弾いている曲のレベルから、ほんの少し背伸びした曲を選んでいます。
なので、皆がそれぞれに、練習さえしてきてくれれば、ほぼ、譜読みは終わるはず・・・なのですが、不思議なことに、普段の曲より、かなり大変かな~大丈夫かな~という曲を選んだ生徒(本人の希望もある)は、意外に順調に進み、こっちが、すごいね!と驚くことも。
また、決して難しくはない曲を選んだ生徒(普段からのんびりマイペース)は、ちょっとやれば出来るはずの曲なのに・・・、いっこうに進まず・・・だったりします。

私は、「難しい曲が弾けること」のみを重視しているわけではないので、それよりも、自分が選んだ曲を、自分なりの精一杯の表現で演奏すること、を目指しています。

だけど、譜読みが終わらないことには、表現以前の問題・・になってしまいます。

先週も、その数名の生徒達には、話をしました。

「発表会出る気があるの?」

うちの教室の発表会は、自由参加なので、出たくない人は、出ない、という選択肢もあるわけです。(実際には、出ない生徒は、ほんのわずかですが)

そしてまた、習いに来る意義についても、通じてきます。
上手になりたいという気持ちがないなら、わざわざレッスン代を払って、貴重な時間を費やして、習いに来ることはないのでは・・・?

逆上がりだって、何回かトライすれば、すぐ出来ちゃう子と、何度も何度も練習しても出来ない子もいます。走るのも、どんなに一生懸命走っても、いつもビリになっちゃう子もいれば、練習なんかしなくても、走ってみれば1番になっちゃう子、あらゆる個人の能力には、差があるのも確かです。
ピアノだって、同じメロディを2~3回弾けば弾けちゃう子もいれば、10回やって、やっと弾ける子もいます。

だけど、ピアノを弾く上で大切なのは、いかにすぐ弾けたか、ではなく、いかに難しい曲が弾けるか、でもなく、自分がどういうふうに弾きたいか、だと思います。
自分なりの精一杯の努力をすれば、どんな簡単な曲だって、その子の、そして、その曲の魅力は、絶対に伝わるはず・・・。
そういうふうに、曲も選んでいるつもりなのですが・・・。

出たいなら・・・、素敵な演奏がしたいなら、やる気になってくれることを祈るしかありません。
さて、今週は、1月最後の週。

皆の頑張りを期待してます♪