前回は、『放送作家』の一般的に知られている仕事について書きました。
今回は意外と知られていない放送作家の仕事について書かせていただきます。
前回は台本作成やらナレーション原稿が主な作家の仕事と書いたのですが、
実はこの仕事を全くしないで稼いでいる放送作家の方もいらっしゃるんです!
じゃあ構成の仕事をしていない放送作家は何をしているの?って話ですよね。
それはズバリ!『会議でしゃべること』なんです!
どういうことかというと、テレビ番組を作る上で欠かせないものがあります。
それは『企画会議』というものです。
『企画会議』はこれから始まる番組や現在進行中の番組の
次回放送のために色々な事を決める会議です。
会議の頻度は番組によって違ったりするのですが、だいたい週一回程度の会議があり、それを『定例会議』などと呼んだりします。
この会議には、その番組を制作するのに関わる方が集まり番組の方向性や具体的な内容、出演者選定からライバル番組の罵りなど様々な事を行います。
会議は大抵、番組プロデューサー(以降P)、総合演出(以降演出)が舵をとりながら番組の企画などについて話し合っていきます。
そこでディレクター(以降D)、放送作家(以降作家)を交えて
「この企画は誰を出すか?」、「このネタは時間帯に合うか?」
「スポンサー的にこれは大丈夫か?」とかを練っていきます。
実は、この企画会議こそが放送作家が一番必要とされている場所だったりします。
ここで演出などの期待に応えられる仕事ができるかが重要なのです。
例えば、「このコーナーもうちょっと尺短くしてポップにしたいんだよね?」といわれた時に
「だったらココをこうしてこんな感じにしたらポップになりませんか?」
みたいなアイデアを出すことがこの場所における作家の仕事なのです。
そしてこういった事が得意な作家さんは、台本やナレ原を書かなくても仕事が来ることになります。
そしてこのような仕事が増えていけば、おのずと作家といいながら何も書かずしゃべるのが仕事ということになりますね。
要するに『会議でしゃべる作家』です。
まあこれは本当に一部の人だったりしますが。
逆に会議ではほとんどしゃべらずに、もしくは参加せずに台本作成などだけで生活している作家さんもいます。
結局、何が言いたいかというと『放送作家』=台本書く人ではないということで、
実は会議でコミュニケーションを取るとか、企画のプレゼンをしたりとか
そういったことが頻繁にあるということを知っておいてほしいということです。
意外とこのことを知らないで業界に入ってきてしまい、人とコミュニケーションが取れなくてセンスがあっても作家をやめてしまう人が沢山いるのです。
これから放送作家になろうと思う人は、そこを理解してある程度コミュニケーションを取れるようになっていた方が良いですよってことを言いたかったんです。
まあホントに書く方が上手ければ、やっていけると思いますけど。
ちなみに僕は、人と喋らなくていい仕事だと思っていましたのでいきなり会議で喋れと言われシドロモドロになった記憶があります。
