産後鬱なのか、それとも…
双子を妊娠していたけれど、一人は死産。
その哀しみから立ち直れない母親は、
生き残った子供もまた奪われるのではないかという恐怖に襲われて…。
ベイビー・キャッチャー [DVD]
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===登場人物===
●メアリー…新米ママ、精神的に不安定
●ジャック…良きパパでもあるが、仕事が忙しい
●アダム…生き残ったベイビー
●レイチェル…近所で知り合ったママ友
●ジェーン…かつて子供を魔女に奪われたと言い張ってる人
メアリーは待望の赤ちゃんを出産するが、残念なことに双子の一人は死産だった。
落ち込むメアリーは、もうひとりの赤ん坊のベッドも片付けられず、囚われまくっってる。
旦那のジャックは協力的で優しい人だが、いかんせん仕事が忙しい。
それでも近所に、同じような赤ちゃんを持つレイチェルというママ友を作って、孤独育児からは逃れられるのかと思ったのに…。
ベイビーがお乳を吸ってくれなかったり…と育児ノイローゼ一歩手前のエミリー。
ある日ベビーモニターから変な音が聞こえてきて、新しいモニタ(画像も見られる)に買い換えることに。
ジャックはおむつを変えていたらベイビーの太ももに痣があるのを見つけた。
メアリーは精神科医のところへ連れて行かれ「失った子にまつわるものは全て捨てなさい」と指導され、強い薬を出される。
ジャックは家の中に監視カメラを設置。
出張して家をあけるけど、これで家の様子が見られるし、と言われ納得せざるを得ないメアリー。
留守を守ってたらいきなり子供部屋の窓ガラスが割れる。
警察は近所の悪ガキのせいだと言うけれど、監視カメラの画像に割れたガラスにかぶって「顔」が写ってる気がして仕方ない。
メアリーは我が子が何者かに連れて行かれるのではないかと恐怖でブルブル
ネットで調べたら同じように「子供を魔女に連れて行かれた」と言うてる人がいるやんか。まさかうちの子も…?
会いに行くこと、即決。
その女性ジェーンが言う。
「魔女が子供を連れていきよったんや。狙われた子供を助けるには他の子を差し出すしか無い、誰も信じてくれへんけど、魔女はおる」
彼女から、魔女と会話したのを録音したカセットテープをもらうメアリー。
なんでそんな怪しげなもんもらうねんな…
メアリーの様子がおかしいとメアリー母から連絡が行って出張先から旦那が帰宅。
たしかにメアリーの様子は変。
それでもなんとかメアリーは育児に頑張っていた。
ジャックが仕事にでかけたある日。
アダムをお風呂に入れてたらいきなり浴室から閉め出され、パニクったメアリーは斧でドアを叩き割って息子を救出。
そしてとうとう魔女が現れ、メアリーは二階から突き落とされる。
病院で目を覚ましたメアリーは「メアリーが浴室のドアを締めアダムを置き去りにした後自分で落下した」シーンが監視カメラにバッチリ撮られていたことを知り愕然。
全部自演?
ンナアホナーーー!
だってあれは本当なんよ?
精神科医から症状が悪化していることを告げられ、しばらく入院することになったメアリー。
入院先でもタブレットで家の様子が分かる。
監視カメラと連動してるからね。
家の様子を見ていたら、魔女がアダムをさらおうとしている所を目撃。
矢も盾もたまらず病院から脱走するメアリー。
監視モニターはレイチェルとジェックの浮気シーンも写していた。
「他の子を犠牲にしたら、アダムは助かる。
他の子…レイチェルの子が犠牲になればエエんよ」
家に帰ってきたら誰もいない。
ジャックは?アダムは?どこ?どこにいるの?
――――――――――――――――――
これは全部メアリーの幻覚なのか。
それとも魔女はいたのか。
どちらにも受け取れるような作りですが、メアリー幻覚説がちょっと勝ってるかな。
魔女の声もメアリーと思われるし。
メアリーが低い声を作り冗談でジャックを脅すシーンがあるのよね。
メアリーは多分にメンタルが脆い女性なんですよ。
一人死産だから、残った子も死んでしまうんじゃないかという不安に苛まれている。
しかも初めての子育てだから、思い通りにいかないことだらけ。
なんとなくだけど、結婚するのも「まだ早いんじゃないかしらねぇ」って言われてたんじゃないかなぁ。
ママが協力してくれるって言ってるのに頑なに拒むのも、意地があったんやろうし。
どんどんどんどんおかしくなっていくメアリー。
なのに家は何故かきれい。
きれいなんです!
ムキー!
さて、子供を食っちゃう魔女。
そこそこうまく作られてるかな。
ただ…出番が少ない。伽椰子さんほどではなくても、もう少しでたほうがエエえんちゃう?
子供を死産したショックで精神が不安定になってる母親は、何か「子供が死んでしまった原因」を探さずにいられない。
そこで思いついたのが、母親である自分にも赤ん坊にも責任がない…、
責任どころか被害者になれる「魔女に食われてしまった」というオカルティックな結論。
「魔女」という架空の敵を生み出したメアリー。
彼女は優しいし協力的だけれど、結局育児の責任は妻ひとりに任せてしまう旦那に内心イラァと感じている(レイチェルと浮気している幻覚からも旦那に対しての不信感が薄々感じ取れるよね)。
やがてそのやり場のない気持ちと怒りと哀しみは、
「レイチェルの子供が元気なのは、彼女がメアリーの子供を生贄に差し出したからにちがいないのだわ!」
というトンデモな方向に流れていってしまうことに…。
追い詰められたメアリーは、結局殺されてしまうけど、ある意味「魔女に魂を奪われた」ことになるんだよね。
自分の生み出した魔女に。
で、ラスト。
旦那が見たベッドの中に赤ん坊はいたのかいなかったのか。
無事だったのか無事じゃなかったのか。
あの表情からだと「なにかあった」かもしれなく思うんだけど。
彼もまたメアリーの残したカセットテープでメアリーの残した最後っ屁(=呪いの連鎖)に巻き込まれたのかもしれませんね。
「しんどい」と思ったら、意地を張らずに助けを求めたら良いと思うよ。
メアリーの場合はお母さんがウズウズしながら助けたがってたんだからさ。
そんなに心配なら同じ部屋にベビーベッドおいて一緒に寝たらエエやんけ!
ジャパニーズ川の字最強伝説!
なんで生後すぐの子をベビーベッドにおいてベビーモニターで管理するんかな。
おっぱいやりに行くのも大変やろうに。
添い寝してたら、ぐずる…からの~即乳!できるんやで?
ジャパニーズ住宅事情サイコウ!ポチ
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