スキン・コレクター(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

ああ、美しい肌がほしいの…ちょっとだけでいいカラー!

 

肌がどんどんぼろぼろになっていく症状に襲われた女性。

他人の肌(生活反応があるもの)をペタッと密着すると一定期間美肌に戻ることを発見し、チャンネーたちをKILLして皮を剥いていく。

 

 

 

 

 

===登場人物===

 

キラ…お肌の曲がり角どころか、お肌の超劣化に悩む女。

ソフィア…キラと同じアパートに越してきた女性。

ジョナス…キラの恋人だった男。

クローバー医師…キラの担当医。

 

 

老いることに恐怖感を抱いているキラ。

彼女は時々起こる記憶の混乱と幻覚作用に戸惑っていた。

一緒に暮らしてたジョナスは出て行ったの?時折部屋に現れる女の子はおばけなの?

 

 

同じアパートに越してきたソフィア。

キラが記憶の混乱で卒倒した時助けてくれたのをきっかけに、親密になっていく。

 

 

その頃キラには悩みが…。

指から始まった皮膚が白っぽくなってボロボロ剥がれていく疾患、その部位がどんどん広がって行くねん。

ところが、ふとしたきっかけで、ソフィアの剥がれた皮膚片を傷病部位にくっつけてみたら、そこだけスーッときれいになるやん!

 

 

!?びっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくり!?

 

 

なんかわからんのも気持ち悪いので病院に行きクローバー医師の診察を受けると、

「表皮だけがすごい速度で老化してるんさ」

と診断されてしまう。

 

 

キラはソフィアの一件を思い出し、遺体安置室の御遺体から皮を剥ぎ取ってつけてみるがうまくいかない。

しかし、バーの女主人の皮膚は再生に効果があったんよ。

つまり生きてないと駄目ってこと?

「肌くだされ」言うても誰もくれへんから、皮膚を奪ってからKILLするしかねーという結論を導き出すキラ。

ここからキラは皮膚を狙う女になっていくのであった。

 

 

ナイフドクロドクロドクロドクロドクロドクロドクロドクロドクロドクロナイフ

 

 

ソフィアはキラに友情以上の親愛を見せてくる。

実は百合っ娘だったのさ。

 

 

二人はクローバー医師のところから頂いてきたPCのデータを観てたんやけど。

そこに恐ろしい真実が隠されてたんよ!

 

 

キラはクローバー博士に頼み込んで実験台になってはったん。

老人が若返る実験…。

64歳の女性が、今の姿のキラになっていきはるやんか…。

キラは若くなって生きてきてたん。

ジョナスとは20年も前に別れてるし、娘も手放した…あのおばけっ子は娘(の記憶)やったんか!

 

 

若さの代償(副作用)としてキラは「記憶が定着しない」人になってしもうた。

それはある意味、幸せな代償やったんかもしれんけどな。

 

 

そしてもうひとつわかったこと。

ソフィアは偶然越してきたのではなく、クローバー医師に言われてキラを監視に来ていたん。

でもソフィアはキラを愛してしまった。

逃避行に走るキラとソフィア。

 

 

他の被験者たちには連絡が取れない。

キラは娘のところに行き、孫に会うものの、孫に悲鳴を挙げられて逃走ーーー。

 

 

味方だと思ってたソフィアに睡眠薬を飲まされラボに連れて行かれたキラは、人体実験の道具にされちゃった。

「スバラシイわ!あなたは最高の成功例よ!」

ウキウキしながらキラの皮膚を何度も移植したり剥がしたりする博士。

「ずるむけ~~~、ずるむけ~~、るるるずるむけ~~~音符
(「愛のズルムケ」Byクローバー)

 

 

ソフィアはキラの惨状を目にしてショック。「ちょっと、ここでちゃんと診てくれる言うから連れてきたのに、ひどすぎる!」と怒りまくり。

「うるさい」クローバーはソフィアを黙らせるためお注射、プスッ。ソフィアぽてちん台風

キラは手かせ足かせを外し、博士に襲いかかりKILL。

 

 

「あなたと生きていきたい…だから人を殺すのはもうやめて」

ソフィアの願いも虚しく、キラは次々とラボの中の人をKILL。

皮膚も剥ぎ取りまっせ。

美肌こそ命なのですもの!

 

 

キラは既に精神に異常をきたしていはったん。

目に入る人を容赦なく殺すキラを、ソフィアは銃で撃ち殺す。

「あなたを愛しすぎたの…」

そう言いながら。

 

 

      おしまい

 

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

 

お肌がきちゃなくなったからきれいな肌を頂戴な。

「誰がやるか、ボケェ」

「ほな、強制的にもらうわ、ぎゃっはっはー、剥いたる、剥いたるからね」

あのさ…そういうほら、いらない皮を切ってもらう病院に行って、恵んでもろたらええんちゃうかなぁ。

なんとかクリニックとかさ。

あ、そういう皮膚は駄目なん?

 

 

肌をいただくために猟奇的な殺人を犯す女の話。

グログロでヒャッハーでサイコさんの話!

…と思ったら、

「ババァになりたくないから」

だったとは。

 

 

       上矢印

これやんな、基本は。

 

 

BBAになって醜くなるなんて耐えられないの。

そうなんか?

そりゃ、若い頃みたいにちやほやされへんけど(若い頃もちやほやされたことがないわ)、その分気楽でええもんよ、老いるって。

 

 

キラは肌以外は若いままだったのか。

若い外見で「ああ、膝が痛い」「眼がよう見えへんねん」「耳も遠いねん」「硬いもんが食べられへん」じゃなくて、良かったやん。

 

 

子供の立場になってもさぁ。

自分の母親が「若さ」のみに執着するおかしい人ってわかったら、色々悩むやろうし、将来に差し障りあるから旦那が子供連れて離婚したってことやん?

でも記憶があやふやだから、そういう辛さはボーッとした霞の向こうに追いやったまま。

「なんで若さを選んじゃったのかしら、歳相応に生きて家族と年月を経て死に向かう、老いに向かう、そういう生き方のほうがのも善き哉やったのに」

という苦悩を感じることもなく。

 

 

……あれ?

この女、相当自分勝手なトンデモねぇアマやんけ。

苛まれろ、己のしでかした罪に苛まれろ!って思っちゃうのマダムだけ?

 

 

美しさのために他者を犠牲にしてもやむなし、と思うその精神が恐ろしいですね。

そこまでして「綺麗なままで生きていたい」んかなぁ。
 
 
ソフィアはキラの血縁者かと思ったら、赤の他人で、単純に「惚れた」だったのにびっくりした。
そんなにグロはないけど、
ちょっと…若干、皮を剥ぐのが痛いと思う人もいるかも。
 
 
皮膚のかさぶたを剥がしたくなる人は、
きっとウズウズしちゃうだろう映画。
 
 
人間歳相応…老いも劣化も受け入れな。
マダムは39歳だけど…。
待てや!
お前全然受け入れてへんや無いけ!
ちゃうねんちゃうねん、
マダム39歳はギャグやねんて…!

 

キラも皮膚がボロボロより、

感覚器や歯槽膿漏や加齢臭に劣化が現れたらおもろかったのに←ひどい発言w

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