以前、ドラマ掘り起こしで紹介した「いつも心に太陽を」のビデオがみつかったので、見返してみた。
やはり、いい。たまらなくいい。
以前の紹介文の内容に記憶違いもあったみたい。
さて、ここからネタバレです。って言っても見る人いないか。今更。手に入らないだろうし。
第一話
主人公の中年男性・福田(西田敏行)は、テレクラにいた。そこにかかってきた1本の電話。
「わたし、死ぬの。今夜、死ぬの。来てくれたら、今日は死なない。バラの花を持ってきて。」
最初、冗談と思っていた福田。しかし、どうしても気になって行ってしまう。
しかし、そこにはいない。少女は陰から福田を見ていた。何人もの人に声をかける福田。
あきらめかけた時、その視線の先、噴水の向こうに少女の姿。
話をする二人。その後、突然姿を消す少女。
それから、福田のテレクラ通いが始まる。待つのは、その少女からの電話。かかってくるかどうかもわからない。
なぜ、そこまで、福田はその少女のことが気にかかるのか。
その少女は、福田が昔本気で愛した女性に似ていたのだ。結婚を申し込んだ女性に。
福田がその女性に告白した時、その女性は、
「あの月をとってきてくれたら、いいわ。」
と答えた。今なら、完全に無理な相手を振る時のセリフだが・・・。
その後、その女性と会う約束をした日、いくら待っても来ない。その後、家をたずねると、女性は亡くなっていた。
彼に会いに来る途中、交通事故で死んだといわれる。これは、実は、真実ではなかったのだが、1話では、それは、わからない。
何度もテレクラに通う中、隣の部屋から死ぬという電話の内容が聞こえてくる。急いで隣に行き、電話をとる。
彼女だった。また、同じだった。
「来てくれないと死ぬ。今度はひまわりを持ってきて。造花はだめよ。」
冬にひまわりがあるはずがない。それでも、福田は探した。あるわけがない。あきらめかけたその時、目に飛び込んできたのは、ひまわりの絵。それを持って向かう。
待つが今度も来ない。
雨が降ってきた。どうせ冗談だと思い帰ろうとする福田。しかし、また、戻ってまった。
しばらくして、階段の上に見える少女の姿。ひまわりの絵をもって近づく。
その福田にむかっての少女の言葉。
「信じてるんだ。わたしの言ったこと信じてるんだね。」
うなづく福田。
「バカみたい。腹立ってくる。おじさんみたいな人。わたしとホテルに行きたいだけなんでしょう。はっきり言ったらどう?。むしずが走るの、そんなに一生懸命にされると。」
福田から絵を奪い、投げ捨てる。
それでも優しげな笑顔で彼女を見つめる福田。
「わたしからかったのよ。なのにどうして、そんな風に笑えるの?」
「君がそこにいてくれるから。生きててくれるから。君がさあ。もし、あのお月さん取ってきてっていうなら、俺、取ってくるよ。」
そう言って笑顔で少女を見つめる。
ここで、主題歌「大切な君の胸へ・・・」(藤川賢一)がかかって、終わる。
2話は、ホテルの一室に二人がいるところから、始まる。この日の続きですね^^。さて、どうなっていくのか。
脚本は小松江里子さん。さすがですね。
主演:福田裕次郎(西田敏行)…45歳会社員
少女・高井智恵子(観月ありさ)…高校生
「君がそこにいてくれるから。生きててくれるから。」っていう福田のセリフ。大切なものをなくした福田だから出てくる言葉なんだろうな。
観月ありさが、ほんとにはかなげなんですよ。「ナースのお仕事」や「鬼嫁日記」、近くは「斉藤さん」の観月ありさとは、全然違うんですよ。観月ありさと言えば、「7月7日晴れ」って映画が好きだったなぁ。
ほんとに、みなさんにも、見てほしいドラマです。1994年放送。ビデオは発売されてたはずですが、DVDは出てないだろうな。
何か、「池中玄太80キロ」が観たくなってきた。