このイニングの先頭打者である西岡(ロッテ)のソロアーチで
反撃の狼煙をあげた、土壇場9回裏の日本・・・。
9回裏、日本の攻撃、その点差は僅かに「1点」という熱戦。
8回を迎えるまで「0-0」という、緊迫した投手戦を展開した、
この試合の日本チーム先発は・・・。
そう、言わずとしれた「サブマリン」渡辺俊介投手(ロッテ)。
"WBC"準決勝進出がかかる、土壇場の負けられない一戦で、
2005年日本シリーズ、アジアシリーズ制覇の原動力となった
見事なピッチングを披露し、6回まで1安打2四球に抑えます。
むしろ、2回の岩村(ヤクルト)の本塁憤死など、序盤では
日本の好機が目立ちました。
6回にも2四球で、ツーアウトながらも1・2塁の走者を置く好機を
得ます。
しかし・・・・・・・、攻めきれず・・・。
両チーム無得点のままゲームは8回に突入。2イニングス目を
迎えた杉内(ソフトバンク)が、ついに韓国打線につかまります。
エラーとヒットによって、ワンアウト2・3塁のピンチ。杉内を
救援に向かったのは、2005年セントラル・リーグを制覇した
阪神タイガースの誇る中継ぎ陣"JFK"の中核、藤川球児・・・。
が・・・、しかし・・・、「テーハミング!!」の大声援が響き渡り、
まるでKOREAホームかと錯覚させるスタジアムの勢いをも得た
打者イ・ジョンボムの放った打球は・・・。
走者二人を帰す、センター前へのタイムリーヒット・・・。
「万事休す」か・・・・・・・・・・。
脳裏によぎったその言葉を吹き飛ばすかの一撃が、冒頭での
西岡(ロッテ)のレフトへの本塁打。
代打の新井(広島)が三振に倒れるものの、一塁にはヒットで
出た逆転のランナーとなる、松中(ソフトバンク)が・・・。
そしてバッターボックスには、2004年には40本塁打をマーク
した、「一発」を期待できる・・・、多村(横浜)。
9回裏ツーアウト1塁。「一発」が出ればサヨナラゲームの場面で
フルスイングした多村の放った打球は・・・・・・・・・・。
うおぉ~、イッたかぁ~・・・・・・・・・・![]()
レフトスタンド「横」に飛び込む、大・・・、大ファウル・・・・・・・・。
そして・・・、最後は・・・・・・・、男らしく「三振」っ・・・!!
残念ながら、2-1で韓国に敗れ、自力での準決勝進出は無理。
メキシコがアメリカに勝利すれば、なんとか可能性が出てくる
という厳しい状況・・・。
それにしても、緊迫した好ゲームでしたが、強いて言うならば、
走塁や守備などの細かいミスが勝敗を分けたように思います。
それから、6人のメージャーリーガーを揃え、「徴兵免除」という
ご褒美(?)まで用意した韓国の周到さ。
それに対し、十分に強力な布陣であることは間違いないものの、
これが「ベスト」とも言いがたいメンバーで挑んだ日本・・・。
トータルで考えてみた場合、"WBC"に取り組む姿勢として、一体
どちらの「本気度」が強かったのか・・・?
野球界全体としての「取り組み」の差、つまり「本気度」の差が、
たった「1点」差のスコアですが、しかしながら明暗を分けた大きな
「差」となって現れたように思います。
かつて、シドニーオリンピックで、日本vs韓国戦を観戦した時に、
スタジアムで味わった、なんとも言えない敗戦の悔しさ・・・。
「ベストメンバーだったら勝てたのに・・・?
」という、あの時の
行き場の無い憤り、そして落胆を、またも同じような理由で反芻
させられたような気分でもありますね・・・。
2敗目を喫したことで、練習をキャンセルし、ディスニーランドに
遊びに行ったというメキシコが、果たしてアメリカ相手にどこまで
やれるのか・・・
十分にリフレッシュしてくれてることを祈るしか
ありませんね、こうなれば・・・![]()
「果報は寝て待て・・・。」 もう、これしかないです・・・(><)
イチローが、ゲームセット直後に見せた、怒りを、悔しさを・・・、
きっと、日本チーム全員が抱いている想いを晴らす「場」への
希望が、辛うじてですが、繋がっていることに期待したいです。
マジメに・・・、ほんと、お願いだから頑張ってね、メキシコ・・・。

