夏休み的な休日(その2) | 酒と温泉の日々

夏休み的な休日(その2)

初日後半(w


小一時間歩いて、ここが限界でしょ!な時間に辿り着いたバス停は「学校前」
いや、確かに学校前だけど、〇〇小学校前とか...固有名詞つけないもん??(w
数分待って、なんと定刻通りにバスが来た!ん~、街方面へは普通に来るのね(^^ゞ
秋北バスは国際興業系のためか、塗装も国際興業と類似。中古車も多く、結構な年式の車も走っています。

大館駅前16:28着。
16:38発の上陣場行きのバスに乗り換える予定でしたが、泊る宿の女将さんが大館市内に出ているとの事で、こちらで待ち合わせて乗せて行って頂く事に♪

そうそう、雪沢温泉の辺りで急にiphoneのケーブルが給電不能に陥りましてね...
家電量販店に寄って購入すると言うハプニング付き(^^ゞ
バス乗り継ぎだったら行けなかったなぁ...うん、助かった。

 

大館駅から車で20分ほど、国道7号線脇に大きな看板が見えて来ると宿の入口
国道から2km弱の一本道を登り切ったところにあるのが今宵のお宿
その昔、この入口付近に奥羽本線が走っていたんですよ。
かの有名な矢立越えですね。

 

はい、今宵のお宿「日景温泉」へ到着致しました♪
日本秘湯を守る会にも加盟する一軒宿でございます。
秋田杉がふんだんに使われた建物ですよ。
車から降り立つと硫化水素臭が鼻を突くんですってば!


旅の荷を解きまずは湯殿へ参りましょう!
いきなりお出迎えはこのガラス!いまじゃこんなガラス作れる職人いないんじゃない?ってな意匠ですねぇ。

東北の草津と言われる日景の湯
白濁した湯が浴槽に注がれていますよ♪
でもって、床石は十和田石ですな!伊豆石も近い風合いがありますが、泉質と石が織りなす魅惑的な紋様
夕刻の薄暗くなった浴舎の雰囲気と相まって素晴らしい空間を造り出しています♪

硫化水素臭漂う浴舎、天梁の太さと組み上げ方も一見の価値あり!

 
お夕飯は食堂で。
秋田県北は青森からも秋田からも食材が入る好立地。
山のモノ中心ながら海の幸もほどほどに。
そんでもって無くちゃならないキリタンポ!
あっさり醤油ベースの鍋は軽く頂けてしまいますね♪


でもって秘湯を守る会の宿ですもんね、秘湯ビールでのどを潤しながらの夕飯でした♪


食後、ロビーに向かうとですね、看板ネコちゃんの「茶々丸」がお出迎え♪
しっかり前足揃えてるの分かりますか~♪
人懐こいネコちゃんでございます。

 
夕飯の後は、女将のけい子さんと酒盛り(w
でもって、用意されていたのは...(゜_゜)

山本に黄色ラベルなんぞ有ったかいや???(・_・;)

 
なん?蔵付き酵母?
で??セクスィー山本酵母???
なんじゃそりゃ(w

「ロックで呑む山廃仕込みの純米吟醸」
「試験的に仕込んだ...」

そりゃ知るはずもない!

このラベルの文言も良いよね!
静岡で言えば森本酒造的な(w

女将...素敵(w


ツマミを頂きながら、宿の話やら翌日のお祭りの話やら色々と...
旨い酒に合うつまみ。スイスイと流れこんでいきます。

 
時刻が22時半を回った頃、親戚が二人到着。
いきなりロビーの窓を叩きだすからビックリ仰天(w
秘湯の宿は、さらに酒盛りが続き、気が付けば1時過ぎ。
楽しい時間でございました!(^^)!

9月10日(火)


翌朝6時半起床
朝風呂へ
朝陽降り注ぐ浴舎もまたいい雰囲気です。


図太い梁に組まれる枝梁
こんだけの梁を造れる木材、何年もの??
通気窓までの組梁も立派ですね。これ本当に管理大変なはず...


こちらが湯治部にある浴舎
3人も入れれば一杯な浴槽だけの単純明快な浴舎
源泉に最も近く加温もしていない、温めの湯は長湯に最適(だが、硫化水素に注意)
こちらもいい雰囲気だ!

 
露天風呂は大浴場に隣接する形で設けられている
こちらも温めの湯で解放感あるのでゆったり入れる
混浴だが、時間帯で女性専用の時がある。

 
朝食も身体に優しい食材ばかり♪
ご飯が美味しくお代わりしちゃいましたよ。
宿の前を流れる川、横は浴舎です。
日景家の別荘と湯治向けの宿として始めた日景温泉、現在は客室35室の一軒宿としては大きな部類に入る宿になっているけれど、女将の話ではもう少しこじんまりと手の届く宿にしたいと...
確かにその方がいいと思える施設です。

 
9時過ぎに宿を出てお隣の矢立の赤湯へウォーキング兼ねて向かってみました。
日景温泉入口のバス停...一日2便しか来ないので、日帰り利用の方は気をつけてくださいね!(と言うより、日帰り湯でも奥羽本線陣場駅に迎えに来てくれるそうなので、利用しましょう)

 
矢立温泉赤湯は国道7号線から脇道に入ってすぐ。
この道が旧道だったそうですが、こんな細い道で峠越えしてたんですね...
建物が見えてくると同時に見えて来るのが、旧奥羽本線の橋脚跡
昭和45年に現在のルートに付け替えられる前の峠越えルートの遺構が矢立温泉の脇にある


矢立温泉
株式会社アクトバードが経営する一軒宿
この社名が何をしている会社なのか?な感じがするんだけど...
実際には現地にいるのは60歳過ぎたご年配のオヤジさん

玄関入ってみると...

 
まぁ...情報源少ない(利用記録とかの程度で公式サイトもない)んで、分からんちゃ分からんが...
見事に休館日にビンゴ(w

あちゃー(^^ゞ

と思って、宿主を探したら浴場で配管ばらしてた(w

休館知らないで静岡から来たと告げたら...
女湯まだ抜いてないからと(w


ちと温くなって38℃くらい
だけど入れる赤湯♪

おぉぉ!析出物が織りなす模様!!

 
元々はタイル張りの浴槽・床なんだそうですよ。それが長い年月でこんなになってしまうんだと。いやぁ、気持ちいい(w

話を聞くと、湧出時は透明に近い黄色身がかった湯なんだそうで、源泉温度が29℃程度なので蒸気加温すると赤茶けた湯になるんだとか。
熱反応なのか分からないですが、面白いもんです。


矢立赤湯を後に、陣場駅まで旧奥羽本線の廃線跡を探りながらウォーキング
築堤...知らない人なら単なる草に覆われたところ。見る人が見れば、ここに線路が敷かれていたと言うのが分かる(w


陣場駅の手前に掛かる橋脚
矢立は撤去されていたのに、ここは未だに現存!
旧国鉄時代、しかも昭和45年頃の廃線で橋脚が残っているのは珍しいですね。
しかも43年放置されている割りに腐食が少ないように見えるんですが...

 
陣場駅

奥羽本線では秋田県最北の駅。
1899年(明治32年)に隣の白沢駅と共に秋田県で初めての鉄道駅として開業
青森側から建設が進んだ奥羽北線の秋田県最初の駅
昭和45年の新線切り換え前までは、もう少し西寄りに駅があったそうで、今でも給炭台の跡が残っている。
矢立温泉赤湯から廃線跡を見ながら旧道の上陣場集落を抜けて40分程度(但し下り)

陣場駅11:55発の列車で大館へ

 
大館は大館駅周辺よりも、どちらかと言えば花輪線の東大館駅から5分程度のところが栄えているようで、大館神明社祭りのお社がある神明社も東大館駅に近いところにある。

祭典の中心になる通りの近くに日景温泉の女将が教えてくれたお店「あきたさくら」がある。
こちらでランチをば。
桃豚の焼肉定食、これにコーヒーが付いて800円ですよ!(^^)!
お店の方とお話していたら、大館観光協会長さんが隣だったりとか、何だか分からないけど同和鉱業の話から大館と小坂の関係なんか色々話を聞けて良かったです(^^ゞ

この後は、大館神明社の例祭へ...