アプリゲーム、「恋する私の王子様」の二次創作です。
キャラクターイメージが壊れるのが嫌な方、二次想像が苦手な方などは避けて下さい。ネタバレも含みます。
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蔵前智光・千石拓海編
『すぐに知らせたいから先輩を探しに音楽室へ』
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授業も終わり、音楽室に走っていった。
先輩がいるかどうかわからない。
でも一番に知らせたいのは先輩だった。
「ショパン?」
音楽室からはジャズピアノではなく情熱的で感情豊かなショパンが流れていた。
「先輩?」
覗くと今まで見たことのないような真剣な眼差し、でも少年のように楽しそうに弾いている拓海がいた。
「どうかしたか?」
「あっあのありがとうございました、無事補習を受けずにすみました」
そうお礼をいうと拓海はニカッと笑って玲の頭を撫でた。
「よかったな。…そのじぃ、いや、マスターがまた遊びにこいってさ」
「はい、ありがとうございます」
それから何回かPixieに通うようになるとマスターから意外な話を聞いた。
「拓海坊ちゃまは野球とピアノ両方を頑張っていて、ケガで野球を諦めました。自暴自棄になっておりましたが玲さまのおかげでピアノとまた真剣に向き合うようになりました。」
そういうとノンアルコールカクテルを出してくれた。
「おいしい…」
「今は坊ちゃまも子供たちにピアノを教えたり、楽しみながらしているようです。」
ニコッと玲は笑いながらマスターに
「それは拓海先輩が頑張っているからですよ。」
すると拓海先輩がカウンターに来て、横に座る。
「マスター、つまらない話はいいから」
プイッと向く顔が少し赤くなっていた。
「じゃあ、私はこれで…」
帰ろうとしたとき、拓海先輩が手を引っ張る。
「送るよ。外暗いだろ?」
「はい」
お互いに顔が赤らむ。
暗闇を帰って行くとき、少し先を歩く先輩。
待って…と言おうとするとゆっくり歩き、手を出してくる。
「ほらっ」
先輩の手を握り、ながら歩くとすぐに家につく。
「…着いちゃいましたね、それじゃ、ここで」
「おいっ」
拓海が手を引っ張るとギュッと抱きしめる。
「帰したくないな…」
「先輩…」
ギュッと抱きしめ返す。
「次の休み、一緒に出掛けないか?」
「はい。」
「じゃあ、迎えに行くからな」
そうニコッと笑うと先輩は離れて走って行った。
まだ、抱きしめられた全身が暑かった。
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