こんにちは!
先日、とあるシンポジウムに参加させていただきました。
卒業した専門学校の恩師に頼まれて、
映像業界のOBの話を聞く…みたいな、
要はこれから業界を目指す子達に就活や業界に入ってからのアドバイス的な話をする会。
様々な専門学校の卒業生が計7名ほど参加していて
カメラアシスタント、CG部の方、3Dグラフィックの方、特殊機材部の方…などなどがいる中で
フリーランスの何でも屋さんという、かなりあやふやな私(笑)
テレビ関係の技術者さんが多かったので、テレビディレクターや映画の現場の話を中心にさせていただきましたが
司会の方(映画監督)に
「将来の夢は?」
と聞かれて
他の参加者さん達は卒業して1、2年目という若い方が多かったので
アシスタントから一人前になりたい!
とか
テレビや映画でクレジットが載るようになりたい!
とおっしゃっていたのですが
こちとら15年選手(笑)なので
やりたかったことはもうほぼ経験していて…
例えば、学生の頃に夢に見ていて叶ったことといえば
-映画やテレビに自分の名前が出るようになりたい
-CM、映画、音楽のプロモーションビデオの現場で働きたい
-テレビのディレクターがやりたい
など。
多分、専門学校にいた頃思い描いていた「夢」は叶っていると思います。
ベルリンに来てすぐくらいの時は
「ベルリン国際映画祭で仕事してみたい!」
という夢もありましたが、こちらも数年前に経験できました。
で、今の夢は?と聞かれるとなかなか難しいなと。
夢を叶えたあとは…特に情熱もなく続けていましたが
「やっぱり自分の映画を撮りたいですね。ベルリン国際映画祭に出せるような」
と回答しました。
多分、聞いていた学生さん達は
「こいつデカい夢見過ぎだろw」
って思ったと思うのですが
15年もやっていると、映画だってなんだって、やりたいと思うことはなんだって出来ちゃうということに気づくんですよね。
あとは、やるかやらないかだけ。
例えばベルリン国際映画祭にしても、
金熊賞、銀熊賞を狙うような映画は誰でも創れるわけじゃ無いですが
新人でも出せる枠があるってことをみなさんご存知ないですよね
(もちろん審査はありますが、お金を払えば出せたり、古い白黒映画を上映したりと、いろんな人にチャンスがあるということです)
そうすると、ベルリン国際映画祭に出展するという夢も「大きすぎる夢」ということでは無くなるんですよね。
その夢のためにどれだけ時間と労力を割いて、お金のためではなく自分の夢のために動けるか
それが映画の世界だと思います。
映画は本当に…夢の世界なので…お金のことを言ってはいけません…笑
大人になると自分の将来の夢について考えなくなりますし
私は今自分が「将来」にいるなぁと実感しました。
自分のやりたいと思っていたこと、描いていた夢はいつのまにか叶っていて、次のステージにいると言ったら良いのかな。
もうやりたいこともやり尽くしたので老後の気持ちでいたけれど、実際はまだ40代にもあと数年ある現役なのだ!と気づきましたので、次の夢を見ようかなと思います
歳を取ることはイコールキャリアを積むこと
と思っていますので
学生の若い子達はいっぱい夢を見て、挫折して、でも負けずに歳を取っていって欲しいなと思います!
シンポジウム楽しかったからまた参加したいなぁ〜
次はもうちょっと面白い話が出来るように頑張りたいです笑