テレビショッピング

・・・夢を売る番組

 

2人くらいの掛け合いと、大げさな物言いが

 

イラついて、すぐチャンネルを変えていたが

 

ある時から少しでも氣になるセリフとかが

 

目に止まれば、見るようになった。

 

何かで、かなり売れていることを知ったことが

 

見るようになったきっかけ。

 

 

 

購入者は、テレビを見ているだけである。

 

商品を間近で見てないし、触れてもいない。

 

香りを嗅ぐこともできないし、

 

使用感、重さ等、触れた感触もわからず

 

着心地も、履き心地も何にもわからず

 

一万円以上する商品の購入を決定する。

 

 

 

騙されたぁ!! と大騒ぎするような

 

事件もあまり聞かない。

 

ひょっとしたら、メインの購入者たちは

 

子育ても終わった高齢者かもしれない。

 

みんな贅沢だし、貯金も十分、お小遣いも多く

 

生活が困窮していないからできることかもしれない。

 

とはいえ、画面越しである。

 

すごいアピール力である。

 

テレビを見ている視聴者に魅力が伝わっているのだ。

 

番組内でコメンテーターらしき女性の物言いを

 

愛用者が、そのまま、コピーするかのように

 

ツラツラとインタビュー等で語っている様子は

 

少々滑稽ですらあるが、どう見ても幸せそうである。

 

それは間違いない。

 

そして、その氣持ちが伝染するのだ。

 

少なくとも作り手はそう考えているし、

 

それで結果が出ている。

 

だからそういう番組が作られ続けているのだ。

 

 

 

専門的でなく、簡単な言葉で、

 

実感が伝わるように工夫を凝らし(擬音が多い)

 

訴求点は、何度でも繰り返し、互いに感嘆し、

 

大げさに驚いてみせる。

 

その話さっきも聞いたけど(忘れたふりして)

 

「えっぇぇぇーそうなんですかぁ!!」

「はいっ!! そーなんですぅ!!」

 

それを出演者全員で行うので、画面上で

 

感嘆の嵐が常時、渦巻いている(笑)

 

 

 

スカート、ブーツ等ファッション関係は

 

着付けているのが、すらっとしたモデルだからこそ

 

際立つ。成立するかもしれないことを

 

忘れさせるトーク力の本領発揮である。

 

視聴者に近いスタイル(一般人体型)を見せることで

 

親近感をアピールするよりも「素晴らしい商品」を

 

見せること優先なのだ。夢を売るのだ。

 

 

 

テレビのモニター越しなので、あくまでも

 

一方通行の関係であるにも関わらず、視聴者に

 

問いかけるセリフによって、それを繰り返すことで、

 

一緒に商品を選んでいるかのような感覚になる。

 

様々な角度から褒めちぎる。褒め倒す。

 

でもって、最後の一押し、今だけ半額!!である。

 

 

テレビショッピング・・・学びの宝庫である。