カミさんが、子育て期間に趣味でやっていた
ブックトークというものがあった。
当時仕事を辞めて合氣道だけやっていて
暇だったこともあり、私もくっついて行って
開催場所の図書館に通っていた。
ブックトークとは、ある一つのテーマで
絞り込んだ本数冊を対象者(子供達)と
お話ししながら紹介していくというもので、
かなり面白く、初めは随伴者であった私も
いつの間にか、のめり込んで参加していた。
参加者のほとんどは、小中学生とそのお母さん方で、
親父は一人もいない中で、かなり浮いた存在であった。
発表者のお母さん方はそれぞれ特徴があり面白かったが、
中でもカミさんの師匠筋の方の回が、
いつも面白く、惹きつけられた。
そこでのブックトークは、
年齢が小学1年から中学生までとかなり幅広く、
知識も興味もバラバラの数十人。
彼らをどうやって惹きつけ、
集中させ、
グイグイ引っ張り込んでいくのか?
わたし自身、最初は楽しんで参加していたが、
途中から秘訣というか「ノッテいる」時の
師匠の様子が氣になり始めて、
終いには分析的に参加するようになって、
純粋に楽しめなくなってしまった。
職業病かと諦めてはいるが残念である。
当時記録したメモは、いくつかの氣付きがあり
今でも大事にしている。
空間デザインはある意味で
演出されたドラマチックな感情の流れであり、
理論より、納得よりも、
伝染に近い情熱のほとばしりである。
と感じるに至った出逢いでした。
