お祝いの席向けに購入した御椀が年末に


「衛藤」へやってきました。






武蔵小山「日本料理 衛藤」の衛藤な日々-IMG_7400.jpg




外見はシンプルなの御椀です。



武蔵小山「日本料理 衛藤」の衛藤な日々-IMG_0318.jpg



蓋の内側に蒔絵が入っています。






この蒔絵の文様は「宝尽くし」と呼ばれるもので、


吉祥・招福を願う気持ちが込められたものです。




中国の「八宝」思想に由来し、日本では室町時代に始まったとされています。


日本の宝尽くしは「七宝」が一般的なようです。




・打ち出の小づち(願い事をしながら振るとその願いが叶う)とんかち


・丁子(香料。昔は希少価値が高く非常に珍重されていた)


・隠れ笠(この笠を被ると姿が見えなくなる)


・宝やく(大切な物を保管している蔵の鍵)カギ


・巻物(御経が書かれている)巻物


・宝珠(金銀財宝を望むままに出すことができる珠)


・金のう(お金やお守り、香料を入れる巾着)お弁当袋




時代や地方によって多少の違いがあるようですが


このようにおめでたいものを書き寄せている文様を


「宝尽くし」と呼び、着物などの絵柄にも使われています。






こうして器に意味があるのも日本料理ならでは。


盛られている料理とともに是非お愉しみください。