日本料理は器で季節を感じられるのが魅力ですよね。
和食器には一年のうちに数日、数ヶ月しか使えない器というのがあるけど
(例えば…お雛様や節分などの行事に因んだ器や、
雪・桜・団扇など季節の柄やカタチをした器)
これって、とても贅沢なことだなぁって思うのです。
おもてなしの心に通じるんですよね
その日、その時のために用意しました。っていうのが
菊の絵が描いてあるもので、形は瓢箪なんです。
九谷焼の象徴である緑と黄色のコントラストも素敵で
ひと目見て買うことを決めた器です。
カタチが独特なので中に盛り付ける料理や盛り付け方が
難しいのが本音ではありますが
それもまた料理人としての腕の見せ所。
季節としては「菊」=秋の花なので今年は献立との兼ね合いで
十月の一ヶ月間だけの使用となりそうです。
食べ進んでいくうちに「菊」の絵が出てくるというのも
なんとも楽しい気分です。