お臍(へそ)の役目
先日、親類の法事に参列した際、浄土真宗であるご住職さまからいただいたご説法の感銘をご紹介します。
人間の身体は誠に巧みに造られており、どこひとつとをとっても意味と役割をもった無駄ない動きを24時間しています。
心臓も呼吸も血流も腸も胃も肺も膵臓も…あらゆる体内の器官や臓器は「おぎゃー」と生まれ、天命松任の時まで休むことなくそれぞれの動きを続けるのです。
しかし、たった一箇所だけ、「おぎゃー」と生まれた瞬間から動きを止め…いや、二度と働く役割なんぞないのに付いてるだけなものがある。
それは「臍」です。
ところが、この臍には生命の深いルーツがあるのです。
母胎と胎児は、臍から臍へのパイプで100%酸素と栄養を供給する事で生命を育む訳で「おぎゃー」と生まれた瞬間から役目を終えた臍の緒は結び落とされます。
以来、天命松任するまで人間の中心にシンボルとして印されるだけの臍には、遺伝や国籍問わず共通している意味があります。
それは、4600億年前から受け継がれてきた唯一命のバトンリレーである証なのです。
たまには、自分のお臍に優しく手を充てて、母から繋がってきた尊い想い…そのまた祖母から…そのまたまたひい祖母…そのまたまたまた………と4600億年前の息吹に想像と感謝を持つゆとりを意識は神秘的な気がしませんか?
合唱(^人^)