翔に…そんな悩みがあったとは…。







イケメンで…優しくて…ちょっと抜けてて…






そういうのって女子は

ツボだったりするんだろうなって…







それなのに…自分で…変態って…









「…んふふ。」






「っ、!」






「…汚部屋で変態って…んふふ。」






「っ、さ…智くんっ!」







翔が焦った顔で俺を見た…








「…女の子に見せなかった

本当の姿ってことだろ?」







「…えっ…」







「俺になら…見せてもいいって思った?」






「…智くん…」







翔が情けない表情になってきた…








「んふふ。」






「っ、!」






「俺も正直に話すよ。」






「えっ…」







「俺……ちゃんと恋愛ってしたことなくて…。」







「え!!」







「…男とセックスするようになってから…

恋愛なんて必要ないなって思って。

実際…気楽だったし自由だったから。」







「…智くん…」







「でも…翔と出会って……

ベタベタな恋愛って感じでもないけど……

友だちとは違う関係性で……かと言って…

今までの男とも全く違うこれって

何が違うんだろうって考えたら…」







「…?」







俺は…ゆっくり両手を伸ばした…









「…智くん…」







翔が…俺に被さった…







口にしなくても伝わる…







俺がどうしたいか…わかってくれる…









「…俺のこと…好き?」






ドキッ…







抱き合って…相手がこんなセリフ吐くとか…







前の俺なら…考えられなかった…











…ぎゅっ。








「…これが…恋愛かって…」







「…智くん…」







「…好きってこういうことなんだって…」






「智くん…」








「…翔となら…いいなって…本気で思える…」







「…嬉しい……めちゃくちゃ嬉しい…」








「翔が変態とか…んふふ…笑える…」







「っ、!」







「…最高じゃんって。」









「っ、…じゃ…」






「…?」








翔が体を起こした…







モゾモゾ…







翔がモコモコ服の裾を掴んで何かをしていた…









「…なにして…」






「よっ!」







下からファスナーを閉めた…







「え?」







「頭上げて…」






「え…?」







気が付くと…前はきっちり閉められ…







フードを被らされていた……








まさか…終わり…?













「可愛い♡」






「は?」






「あ、待ってて!ローション持ってくる!」






「!?」








翔が白いケツを見せて隣の部屋へと向かった…








まさか…この格好で…!?









「お待たせ~♡ローションとこれもね♡」








ドキッ!







翔が小さな袋を俺に見せた…。







ギシッ…!







ニコニコ笑顔の翔が

俺の腕を掴んで引っ張った…







えっ…









「じゃ、初心者の俺はこうね。」






…え?







そう言って翔は仰向けに寝転んだ…










「よろしくお願いします♡」






「…へ…?」







「ウサギ智くん、頑張って♡

下からゆっくり堪能させてもらうね♡」







…えっ…









なぜか…翔を跨がる格好になった…








「これ、よろしく♡」








そう言ってローションと…

ゴムを俺に渡した…。