「はぁ…はぁ…はぁ…」







恐る恐る…翔を見ると…






ペロリと舌舐りをして…

俺を下から見上げた……






ドクン…






その目…その唇…






そして……







「どう…気持ち良かった…?」






…っ、!!






その…声…!!!








どうして…俺は…

翔にこんなことをさせたんだろう…






翔は…普通の…男だってわかってたのに…









「…なに…まだ満足しない…?」






…ドキッ!






ゆっくり立ち上がった翔…






ドキドキ…







もしかしたら…翔は…







俺が思っていたような

普通の男なんかじゃなかったのかもしれない…










「…ねぇ…智くん…」






ドキッ…!








「…ここで…続き…しない…?」







…ここって…まさか…








ゆっくり俺に近付き……

そのまま俺の肩を掴んで押した…







グラッ…







足にベッドが当たり…






ドサッ…







そのままベッドに体を預けた……。











ギシッ…







翔が微笑みながら俺に跨がってきた…







俺は…このまま……

翔に抱かれるのだろうか…







ノーマルだと思っていた翔は…







本当は…こっち側も

イケる男だったってこと…?










「…なんとか言ってよ…」







「………続きって…?」







「そりゃ…もちろん…セックスでしょ…」








「…いいよ。

俺も最初からそのつもりだったし…」








「…じゃ……」









そう言って翔は…俺に覆い被さってきた………











「っ、…待て…!」






「…え?」






「……翔の…そういうの…やっぱ慣れない…」







「…どいうの?」






「……優しく...される感じ…」






「………。」







翔が…黙ってじーっと俺を見た…










「…な…なに…」








「…男同士の営みって……

淡々と…する感じ…?」







「っ、…どっちかと…言ったら…」








「…智くんはそういう方がいいってこと?」






ドキッ…!








「……えっと…」







「優しくされるのは……やっぱ…苦手?」







「っ、…て言うか…」







「俺は……智くんを女の子扱い

してるわけじゃないよ…」







「えっ…」








「…俺もどっちかと言ったら……

女の子とは…淡白って言うか…」







「え…!」








「説明が難しいんだけど……

妄想の中の女の子と実際とは

かなり違うって言うか…」







「…?」










「俺……結構変態なんだと思う…。」






「っ、!!」







「ふはっ!…智くんにこういうの

着せる時点でヤバいヤツだと思ったでしょ?」








「っ、…確かに…」









「…女の子には…本当の自分って

出せてなくて……いつもクールに

こなしてたって感じで…」







「…翔…」







「……俺のこと……イヤになってない?」