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ニノがバットで俺の股間を突っついた!






「っ、やめろ!」






相変わらずニノはすぐに俺で遊ぶんだから!






「ふふっ。彼氏にいいところ見せないと。」






そう言ってバットを俺に渡し

笑いながらニノは離れていった。











「…なぁ。」





「え?」






振り向くと…








「…さっきの…」







「…?……あっ!」






さっきのニノのセリフを思い出した。









「…お前…俺のこと…」






ドキッ!






「っ、…!」






大野くんが…不安そうに俺を見た…。














大野くんと結ばれた日から2ヶ月が過ぎた。






本当なら…毎週でも…

セックスしたい気持ちはあった。







だけど…高校生の俺たちが

そう頻繁にホテルへ行けることもなく…







だからあの日から週末は

大野くん家で過ごしている俺たち…








俺たちは…順調にセックスを重ねている…







そう…俺がずっとウケる側…







それはそれでもちろんいいんだけど…






そろそろ俺も大野くんのこと……







そう考えていた……








だけど……最近…






めっきり俺は…

大野くんに甘やかされている…







セックスの時もそうだし…







普段でも大野くんは

俺への扱いが変わってきた…








元々優しいことはわかっていた…







だけど……こうも抱かれ続けていると…







俺は……男であって…

男じゃないような気がしてきたんだ…







うまく説明ができないけど…







俺は…多分……






大野くんとは対等にいたいんだと思う…。












「…櫻井!」






ドキッ!








「…なにか悩んでるなら……

雅紀じゃなくて…俺に話せよ…」






「っ、!」






大野くんの顔つきが変わった…








「違うっ!」





「…なんだよ…」






「……違わない…」






「っ、!?」








「俺……大野くんのこと…

抱きたいって思ってる。」






「っ、!!!」







大野くんが驚いた顔で俺を見た…







大野くんは…考えたこと…なかった?






俺だって…男だよ?










「はいはいはいはい!」






ドキッ!






後ろから雅紀が現れた…!







驚いて振り返った大野くん…







「二人とも全然俺のプレイ見てないよね?」






「あ!」「っ、!」






「それと…」





ドキッ!





雅紀が目の前に立った…









「っ、何!!」






「あのさ、翔ちゃん…」






「!?」







「ノーマルの大野くんだよ?」






「っ、!」「っ、!!」








「そりゃ無理だって。」






「っ、でも!」







「てか、翔ちゃんは

ウケで満足してないの?」






ドキッ!









「…それは…」






「あのね、うちの和はウケ専門なの。」






「え!?」「っ、!!」