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俺って…大人になったなって思えた。






苛立ちは…隠せなかった…






でも…相手が櫻井だから…






櫻井の悲しい顔は見たくないし…






できれば…櫻井にはずっと笑ってて欲しい…







そしたら……俺は【幸せ】だと思えるから。








こんな気持ちになったのも…櫻井だから…







俺が面倒だって思ってたことが…






櫻井となら…そうは思わない…






いや…思ってても…許せるんだなって。








嫉妬や苛立ちも……落ち着いて考えると…






全部が愛おしく感じる…







どうやったら…櫻井が喜ぶんだろう…







どうやったら…櫻井は笑うんだろう…







どうやったら……






櫻井は…感じるんだろうって……







試行錯誤だけど……







こんな自分も…いいなって思える…







ホント…恋愛って………







マジ楽しい…。














「…アァ…!…気持ちいぃ…!」







櫻井のその声を…その表情を見て…






俺も嬉しくて…仕方ねぇ…







しかも……これをやってて…

俺のも…大きくなるって…







信じられねぇけど…体は正直…。









「…大野くんっ、…イくっ…!」







一気にこれが大きくなった!







次の瞬間…





「っ、!!!」






「…大野くんっ!?」






…喉の奧に…!






「ティッシュ!はいっ!!」






俺は…その手を阻止した。








「大野くん!?」






…ゴクリ。






「…っ、…!!」






「っ、お水っ!」







櫻井が俺の顔を見て

水を取りに飛んでいった……







これって…こんな味なのか……







俺……これを何人の女に…飲ませてきた…?







いや、飲めと強要した覚えは…ない。








女は…これを本当に飲み込みたいと

思っていたのか?






……わからん。









「はい!お水!」






「…さんきゅ。」







水を飲んで…スッキリした。







「大丈夫?」







「…スッキリした。」






「え?」







「…好きだからだな。」






「…え?」







「相手が好きだから…飲めんだな。」







「…大野くん…」








「だから…お前も。」








「……そうだよ。」






「…うん。」







「女の子たちも

大野くんが好きだったからね…」







「っ、…女の話はしてねぇし!」





「ふはっ!」







「…ったく。」








俺は…大きな口を開けて笑う櫻井が

愛おしくてたまらなかった。







トンっ…






「っ、!!」








櫻井を…ベッドに寝かせた。








「…まだ終わってねぇだろ。」







「っ、…。」







「…ローションって………これか?」








ベッドサイドにあった

ローションらしき小さなボトルを手にした…。