今更ながら雑かつ簡単に。
観るまでは百物語をベースとした怪談話かと思ってたんですが
長屋の住人を虐げる悪代官が祟られるといった
割とストレートな勧善懲悪時代劇なのね。
劇中起こる怪異も百物語として語られるのは
冒頭の「土ころび」と「置いてけ堀」ぐらいで
以降はあくまで百物語の祟りを軽んじたために振りかかる厄災の一環であり、
大戦争以降の正義の妖怪が人間側に立ってどうこうって話じゃなくてちょっと驚く。
全盛期の大映映画だけあって時代劇として土台がしっかりしてるので
全編通して安心して見れるのがやはりデカイわー。
そして併映がガメラ対バイラスとかどんなバランスなんだこれ(笑)
本編はとにかく謎の浪人・大木安太郎がひたすらカッコよくて濡れる。
さすが後の電撃戦隊長官であり宇宙人。
妖怪の方も操演のからかさお化けがひたすらかわいくて困る。
新吉の顔を舌でぺろぺろとか…その…いやらしい…(腐った眼)
ラストの百鬼夜行の幽玄さもよいなぁ。ぬらりひょん列から離れないで!!!
劇中流れる渡辺宙明先生による劇盤も、
後の宙明サウンドに繋がるエッセンスが随所に感じ取られて面白かったなぁ。
というかメインテーマのメロディラインが
まんまキカイダーの「ダーク破壊部隊出現!B(M-6)」だもんなー(笑)
一方DVDの仕様に目を向けると、チャプターのタイトルが
「時代劇でお決まり、ちょっとHシーン」だの
「からかさ三匹とShall we ダンス?」だの
LD発売時につけられた愉快キャプション(原口智生氏監修)が
まんま移植されてて盛大に吹く。
ほんと原口さんはこういう仕事だけしてればいいのにね…(´・ω・`)
やーほんと今まで避けてきたのがほんと悔やまれるわ…
デアゴには感謝しないとだね。デアゴのじゃねーけど!
残り2本もはよ見ねば。