先月のこと。
4週おきに通院しているクリニックで、いつものように、喘息と副鼻腔炎、蕁麻疹のお薬の処方をしてもらいました。
いつもはクリニックの隣の処方箋薬局へ行っていたのですが、その日は次の病院の予約時間が迫っていて、すぐに移動しなければいけなかったので、お薬は別の薬局で出してもらいました。
そのとき、
「一部、ジェネリックのお薬が処方されていますが、他のお薬もジェネリックありますよ。ジェネリックにしますか？」
と聞かれました。
これまでの薬局ではそんな事いわれたこと無かったので、あれ？？と思いつつ
念のため先生に聞いてからと思い、その時は処方箋どおりにお薬を出してもらいました。
そして先日、通院の際に薬局でそう言われた事を伝え、
「ジェネリックに変えるってどうですか？」
と、聞いてみました。
(なにせ、このクリニックでかかっている疾患のお薬が4週ごとに7千円近くかかっているので、安くできるならという思いで聞いてみました)
ところが、この質問。先生のツボだったようで、結構長く話しをしました。
会話をつらつらと書くとまとまりがなくなるので、仰ったことの記憶に残っていることを箇条書きにします。
世間ではジェネリックは先発薬と成分が同じと言われているが、実は違う。
同じなのは、特許期間を過ぎて公開された主成分であって、それを固める薬の大半を占める添加物に違うものが使われている。
その添加物に対しての臨床試験が先発薬ほど十分で無く、
添加物の成分により、薬の吸収される速度や、分解される状態が違い、血中濃度や効果に影響を及ぼす可能性がある。
実際に血圧のお薬でジェネリックを処方して、効果が下がり、先発薬に戻すと効果が戻った事もあったそうです。
医師や医療関係者はジェネリックを使わない、とも仰っていました。
医者の言葉としては、そこそこ衝撃的
でも。
これ、以前もんきちに聞いた事とほぼ同じだった。(もんきちは薬剤師さんです
)
)個人病院では、ジェネリックを処方すると10円入るそうです。
薬局では何割かをジェネリックにするよう定められていたり、ジェネリックを多く出すと報酬があるそうです。
(多少うろ覚えの部分もあるため、事実と違っていたらゴメンナサイ。)
じゃぁなぜそんなに国がジェネリックを推奨するのか。
それは、
健康保険の国の負担額が減るから。
ということなんですね。
ただし、ジェネリックの中でも、主成分も添加物も全く同じで名前を変えただけのお薬もあるそうです。
私が処方されているモンテルカスト[KM]というお薬もこのタイプだそうです。
クリニックの先生は、主成分と添加物が全く同じもの以外は、ジェネリックの処方はしないと仰っていました。
小銭稼ぎでジェネリックをバンバン進める先生よりも、効能を認めていないものは処方しないという先生のポリシーは、個人的には信頼できると思っています。
私たちにとっては、お薬が安くなるのはとても嬉しいこと。
これまでは単純に、効果は変わらずお薬が安く買える♪と喜んでいましたが
必ずではないにしろ、効能が劣る、副作用が起きる、などのリスクもある事を理解した上で使うべきなんですね。
ちなみに私の母は、血圧の薬でジェネリックに変えてから酷いアレルギー反応を起こし、顔がボコボコに腫れて大変な事になりました。
その後、とある専門医に相談したところ、ジェネリックの添加物が影響していた事がわかり、先発薬に戻したら、以降、出なくなりました。
いろいろ考えさせられます。
私は普段、食品は無添加だの品質の良いものだの拘っているのに、毎日必ず口にするお薬の品質を落とすのは、どうなんだろう。
もちろん全てのジェネリックが品質が悪いという訳ではないと思います。
だけど私たち患者は、それを見極める目や情報を持っていません。
先生が、ジェネリックを処方したり
薬局で勧められれば、そちらを選びますよね。
タモキシフェン だってそう。
先生はノルバデックスを処方されましたが
「後発でもみんな問題無いようだから、薬局でジェネリックを希望すると良いですよ。」と、仰いました。
これから長く続く治療。少しでも負担を軽減できるよう気遣っての言葉だったと思います。
そこまで神経質になることもない。
そう思う反面、
やっぱりタモキシフェン 飲み始めてからの
目まいやダルさ、中途覚醒は否めない。
だからと言って、ノルバに変えたら安全という保障もありません。
ちなみに、ノルバデックスの後発・タモキシフェン は、こんなにたくさんのメーカーが出しています。
あれ？同じジェネリックなのに金額が全然違うな、と思うことがありましたが
メーカーが違ったんですね。
私は一番下のマイランのタモキシフェン を購入しています。
3ヶ月分で5000円くらい。
それにしても金額の振り幅、広すぎませんか？
どれが良い悪いは言えないと思いますが
全く同じお薬なら、こんなに金額の差が出るはずもなく
添加物の違いがあることにも納得できます。
多くの方がタモキシフェン を服用しているのに、こんな不安を煽るような事を書いてごめんなさい。
私はいま、夜に8種類のお薬を服用しています。
眼科で処方された目薬類と合わせたら11種類ですが、これだけ毎日体に入れていながら、ジェネリックについての事をあまりに知りませんでした。
みなさんはどこまでご存知でしたか？
選択肢があるのは良い事ですが、リスク等も理解した上で決めるべきだと。
そう思い、敢えて記事にしました。
賛否両論あると思いますが、個人的な見解を含む内容なので、何卒ご了承ください。