こんばんわ、如月です。

今日はコナンでも銀魂でもなく……少女漫画ネタでお送り致します。

 

4/27金曜日公開【ママレード・ボーイ】観て来ました!!!

▼映画ポスター

銀魂では沖田君を演じてくれた吉沢君が遊役だと聞いて、観に行くことを決めましたw

 

▼公式サイト

【公式】映画『ママレード・ボーイ』

 

もう90年代「りぼん」のど真ん中作品ですよ~!!

まあ、私はどちらかというと……吉住先生より矢沢先生と小花先生寄りではあったのですが、でもこの頃はりぼん毎月毎月楽しみに読んでたので結構鮮明に覚えてますよ(特に最後の方は!!)

 

▼原作1巻の表紙

 

ここからは原作の内容も含めてネタバレ感想です。

映画これから観る、原作知らない、原作知ってるけど映画のネタバレ見たくない方はここで戻って下さいね!

(1回観ただけなので順番とか間違ってるかもだし科白は曖昧です)

 

結論として……

原作8巻分(3年半もの連載)を2時間の映画にしようというのは無理なんだなと。

 

正直どこまで詰め込むのかなって思って観てましたが……

 

 

●冒頭の設定説明(両親が離婚して、別の夫婦とそれぞれパートナー交換して再婚することになったよ……からの、小石川家、松浦家の両家食事会)

●引っ越し→同居開始→遊が光希の高校(桐稜大付属)に転校して来る

●留美さん(光希ママ)が「遊君のこと好きになっちゃダメよ」と光希にクギをさす

●光希と銀太がテニスコートで仲良さげにしてるのを見た遊に茗子が「光希は昔こっぴどく銀太にフラれてるのよ」って説明する

 

●遊と光希がバスで一緒に登校してる場面で亜梨実ちゃん(遊の元カノ)が登場して「3か月だけ付き合った」って説明

●光希と銀太が帰り道駄菓子屋によって「マスカットはキスの味」のお菓子一緒に食べる

「試してみる?」からの「いいよ」って流れだけど、光希のモノローグが無いから視聴者には光希の気持ちが分かりにくい。本当に銀太とキスしたかったように見える(原作ではキスされるけど、映画では未遂)

●図書館が気に入って入り浸る遊が偶然、茗子となっちゃん(英語の名村先生)との逢瀬を目撃してしまう→見てたのバレるとこまで

(そこが、なっちゃんの初登場なので「あれ……英語の名村だっけ?」って説明的な科白を遊が言いますw)

●銀太のダブルスの相棒が足を負傷して(校内でやる試合の直前って設定)光希が急遽図書館まで走って遊を拉致って来る。そのまますぐに試合させる。(原作だとペア組んでから数日間練習挟んで試合)

途中まで銀太がダメダメで光希が喝入れるとこまでは原作の流れですが、そこで銀太が急に「この試合に勝ったらオレと付き合ってくれ!」ってみんなの前で告白! 「中学の時の(他の男友達の前で光希のラブレター晒しものにしてフった)アレは不幸な事故で本当はオレもずっと好きだったんだ!」的な説明

→この場面での告白&視聴者に説明するカンジのは正直私は引きました。ちょっとなあ、無いよなあ。

 

試合に勝って銀太が光希を抱き締める。遊はそれを見守ってカッコ良く退散しようとする。そこで試合に負けた相手ペアの一人が手を滑らせてテニスラケットを飛ばしてしまい光希の方に飛んでくる。銀太がそれを庇うのだけど(ラケットが頭に当たったのか、庇って押し倒した時に光希が地面に頭を打ったのか)結果的に気を失った光希は保健室行き。その騒ぎに気付いた遊が血相変えて戻って来る。

 

→ここから……あの伝説の寝たふりキスシーンですよ!!!!!

 

え? そこで……このシーン入れる?

その流れなら銀太は自分が付き添うって言い張りそうだし、そこでキスするくらいなら何で遊はさっきあっさりカッコ良く退散しようとしたのよって……私は思いました。原作知っててもここは「???」ってならないかな~?

 

●その日のうちに銀太からLINEが来て(←原作の世界線はポケベルすら無い時代なので斬新ですよねw)遊に「返事してやれよ」みたいに言われて、結局夜の公園で銀太を振る。「あの頃の私じゃないの」的なカンジで。(尺的に、亜梨実ちゃんと銀太の付き合ってるフリの駆け引きは流石に無かったし、光希が遊と銀太の間でゆらゆら揺れる描写もありません、流石にね)

●茗子となっちゃんの関係がバレて別れるシーン(茗子が「そんなベタベタした友情私はいらない」みたいに言うシーンはあるんですが、なっちゃんの人柄が全然出て来ないし茗子の家庭環境や中学の時の二人の出会いとかも出て来ない。単にこっそり付き合っててバレたら別れてなっちゃんが広島の実家に帰ったって描写しか無いので、ここで茗子に感情移入が出来ないんですよね。無理にこのシーン入れないで良かったかなあって。

●三輪先輩の登場(美少年設定ではなかったし、桐稜の生徒でも生徒会長でもない、遊と三輪先輩のBL疑惑も無い)

一度目は学校の図書館前で二人が会話してるのを光希が見掛けて「?」ってなるシーン。二度目は休日、公園で一緒にブランコに乗ってた遊と光希の前に現れて、例の建築家のお父さん(遊の実父だと……遊が勘違いしてた人)に会いに行く。ここもだいぶ強引だったかな。

●帰り道にセンチメンタルになった遊を光希が元気づけて「あっためて」からの抱擁→告白→キスシーン

 

●付き合うことになった~って流れ

→亜梨実ちゃんに遊がちゃんと伝えて「最後に一つだけお願い」「ぎゅっとして」ってとこまではありました。でも、亜梨実ちゃんの魅力が全然伝わって来ないんだよなあこれも。端折り過ぎてるので仕方ないのだけど。

●遊から光希へブレスレットのプレゼント

●遊が偶然、両親Sが今の組み合わせ(光希パパと遊ママ+遊パパと光希ママ)で写ってる写真を見付けてしまう→でもここで「光希はオレの妹?」ってモノローグも無いので、分かりにくかったかと思う

●モヤモヤする遊に、何も知らない光希がブレスレットのお返しだと言って腕時計をプレゼント(原作だと¥27,000って値段にビビりつつもどうしても気に入ったからって光希が奮発して買うんですけどね……そんな高そうな腕時計には見えなかったかな~)キスしようとする光希を遊が拒んで「ゴメン、風邪ひいたっぽいから早く寝る」って避けてしまう

●「京都の大学で建築勉強したい。早く京都に慣れたいから今から京都の高校に編入したい!」って遊が両親Sに説明。何も知らない光希が「どういうこと?」って問い詰めてそこからの別れ話。

 

ここから先は原作の流れとほぼ同じなんですけど、原作ではクリスマスプレゼントだったはずの腕時計(先に別れ話をされたから渡せないまま、結局京都に出発する時に笑顔で渡す)をその流れで渡すか~??……って思ったのと、光希がおねだりしてた指輪が一切出て来なかったのがな~……。「好きじゃないなんて言われて貰えないよ」って泣く光希に「ここ(公園のベンチ)に置くから、嫌なら捨ててくれていいから」って言って立ち去る遊のシーンがね、凄く切なくて泣けたんだけどな。

 

あと原作では、真っ先に三輪先輩を頼って先輩の家に押し掛けた遊が無言で涙を一筋流すシーンが凄く好きなんですけど、映画では三輪さんとそこまでの信頼関係無いのでカットされてました。代わりに、一人高速バスで京都に向かう遊がバスの窓を見つめながら一人で涙を流すシーンありましたけどね。

 

大学生になって、いつの間に茗子は広島になっちゃん追い掛けに行ってて向こうのご家族と一緒に幸せに暮らしてる設定。「京都に会いに行きなよ」って背中押してくれる場面だけ強引にねじ込んだカンジですね。

 

●京都に会いに行く→「私はまだ遊が好きだよ」「それじゃダメなんだよ」「それくらいいじゃない!」「オレだって好きだよ」からの「オレたち血が繋がってるんだよ」って告白

●「一緒に旅行しよう! 昔の二人に戻って旅行しよう、それで最後にするから!」の流れ。

→ん?? 京都から北九州に直行したのか? って不自然な流れ。

●旅行が終わろうとしていて、あの有名な「もうすぐ魔法が溶ける」ってあれも……モノローグ描写が一切無いからちょっと切なさが伝わって来なかったかなあって残念でした。それぞれ別々の部屋を取ってて、二人して名残惜しそうに「……おやすみ」って言ってからのあのシーン。遊が強引に光希の腕を引っ張って部屋に連れ込んで抱き締め合うシーン……当時りぼんで読んでた私は凄くドキドキして切なくなったのですが、あそこ……あの二人、もうその時点で大学生だったし、りぼんでは描写ぼかしたけど、あのままエッチしたと私はずっと信じてたのですよ。少なくとも吉住先生はそういう意図で描いたと思ってるのだけど……映画では光希が「私を遊の恋人にして」って鞄投げ出して洋服脱ごうとするのを遊が止めて首を横に振るの……あそこ、とても残念でした。血が繋がってる(って思い込んでる)からそこ規制したのかな? でも、18歳男子であの状態で、しかも光希が自分から誘ったのにそこで遊断れる? うーん……倫理上の配慮なのかどうなのか……。

●両親Sに告白して「誤解だよ」「二人は私たちがちゃんとそれぞれ愛し合って生まれた子どもなのよ」「じゃあ、私遊を好きでいていいの?」って流れは原作そのままでした。(「じゃあ何でママ、あの時『遊のこと好きになっちゃダメ』って言ったの?」って伏線の回収はありませんでした)

 

うわ、あらすじ書いてたらマジ長くなりました。

説明ばっかになってダラダラしてしまいましたが、うーん、やっぱね、やっぱ詰め込み過ぎたと思う。

二人の両親の設定があまりに無茶苦茶なのは原作もそうなのでまあそのままなんですけど、でも詰め込み過ぎたが為に色んなキャラクターの心情に全然シンクロ出来ないかな。説得力無いかな……ってカンジでした。

 

あと、美少女設定の茗子と亜梨実ちゃんのキャスト……

あまりキャスト云々言いたく無いのだけど……

女子二人と銀太と三輪先輩……もう少し……もう少しなあ……

 

両親Sは別に豪華キャストにしなくて良いから、周りの友達もっと豪華に出来なかったかなあと思います。

茗子役の子は「あまちゃん」でGMT一緒に組んでた「ずんだずんだ」の「仙台!」の小野寺薫子ちゃんの役やってた子でした。この子はこの子で可愛いけど、茗子は可愛いというか大人っぽい綺麗な美少女なので……うん。

 

主役の二人は……まあ、良かったかな。

特に吉沢亮君はとても良かったな、遊っぽかったかな、綺麗に涙流す子だな……と思いました(多分脳裏に沖田君描いてます、すいません)

 

 

まとめ!!!

 

「懐かしい! もっかい原作1から読みたい」とは思える。

詰め込み過ぎだべよ。

原作知らない人がこれだけ観てどこまで理解できるのかな……大丈夫かな? いや、ダメだろ……。

 

キャスト……色々言いたいけど、とりあえず三輪先輩のファンが一番怒るのではないかなと。

 

 

以上、長々と失礼しました。

ちなみに……私は懐かしくなって、映画の直後にネカフェで全巻通して読みました。

六反田とか佐久間すずとか蛍君とか懐かしかったです。